昨晩のNYは横這い。

ダウは明日のPCEコアデフレータなどの経済指標とFOMC待ちで64ドル安に終わった。
EUとの貿易協定は市場に対してそれほど大きなインパクトは与えなかったようだ。
今週はMG7の決算発表も控えており、この後の動向には注意が必要だろう。
尤も、利下げは行われず関税問題は一旦収束に向かっている中で、少なくとも第二四半期の業績についてだけはそう悪くない予想なので、ここで相場が崩れることはない、と思いたいところだ。
ナスダックは小幅に続伸し、史上最高値更新が続いている状況。

こうした小刻みな上昇は積み重なると結構な値幅となるのだが、実際のところ7月3日に高値をつけた後の7月8日の安値からここまで、700ポイント以上の上昇となっている。
とは言えこのまま永遠に続くわけでもないため、この後も注意は必要だが、きっかけの1つとして気にしておきたいのは、バークシャーが保有しているベリサインの株式を1/3程売却したようだ、といったニュース。
たかだか1社の株を打った話ではあるのだが、これまでバークシャーが買った売ったと言ったニュースが流れた後で大きく株価が浮き沈みしたこともあったのだから、一応気にしておくべきだろう。
先物一時40680円をつけての90円安、日経平均は下げ止まれるか
夜間先物取引は一時40680円まで下げたもののその後は持ち直し、引値は90円安の40820円となった。

昨日の大引けにかけての下落から更に下げた位置になるが、この位置は先週の23日から24日にかけての上昇幅に対する半値押しの僅かに上の位置にあたる。
半値押しは全値押しとなるかどうか、火曜でもある今日はそこを見極めることができるかもしれない。
日経平均は1日ずれるのだが、22日から24日の高安の値幅の半値押しの位置が40820円付近で、やはりこの位置が今日の鍵になりそうだ。

仮にざら場で割ったとしても、引値で戻せるならギリギリセーフ、という見方もできなくはないため、今日はこの値段には注目したい。
とは言え半値押しを回避したからといってすぐに底打ち急反転とまではいかないだろうから、そうなると今週は月内最終を超えた後少なくとも8月1日までは横這いとなる可能性もある。
今日はそう言った判断をする日となるため、あまり大きな思い込みはせずにじっくり構えておくべきではないだろうか。
円安
為替に対してはトランプ氏の「日本や自国通貨を安くしたい」といった発言にもあったように円安傾向にある。

投資家の間では、FOMCでは今回は利下げを見送り9月に検討されるという予想が多いようだが、やはり米国金利が下がらないという点は為替に対してドルの価格が維持されるということになる。
一方で各国は利下げに向かい始めており、その金利差からドルが強い理由となっているわけだが、日本は利上げが示唆されるものの結局7月は見送りとなった点も理由の1つだろう。
トランプ政権は兼ねてから日本に対して円安の是正を言い続けているが、今後さらにその圧力は増す傾向にありそうで、それまでの間、ドル高が続く可能性がある。
今週は為替も合わせて見ていく必要があるだろう。