昨晩のNY市場は続伸。

ダウは229ドル高で終値は44484ドルとなり、火曜日のスタート時の水準に戻してきた。
これで横這いからの下落は回避した形になったと見て良さそうに思える。
まだ余談は許さないが、一旦ここでの調整入りの可能性はかなり減ったと言えるだろう。
小売売上高が予想を大きく上回り、PPIや新規失業保険申請件数などそろって良い結果に収まっていることも大きいだろう。
これに加えてインドとの関税交渉も進捗ありとのことで、安心材料は増えている。
企業業績の見通しも今のところは順調で、いいことずくめのように見えるが、年内2回を予定している利下げに対して9月を想定されているものの、時期尚早という声も出てきており、その点が若干気になる材料だろうか。
いずれにしてもここで下げ調整に入らなかった点はそこそこ大きな結果だったと言える。
ナスダックも続伸となり、史上最高値更新となった。

もうはまだなり、とはよく言ったものので、昨日「そろそろ天井となっても」などと書いていたのが見事にひっくり返された格好。
第二四半期の企業業績が順調で、NVIDIAを筆頭に半導体・AI関連も高値を維持しており、下げ要素があまりない状況だ。
この後気になるとしたら、週明けに発表される経済指標や中国関連の経済動向ぐらいなので、もうしばらくはこのまま右肩上がりが続く可能性があると考えても良いだろう。
先物130円高で40000円台回復、日経平均は続伸して上抜けの期待
夜間先物取引は高値40110円をつけて引けは130円高、40060円での引けとなった。

前日に続いて夜間取引で上昇、このままざら場で40000円台を維持できるなら、来週に期待がつながる。
7月1日を除くここまでの高値は40130円なので、夜間の高値がこれを抜けていない点だけは気になるものの、この後の日中の相場で抜けることができるなら、7月1日の高音に迫る可能性は高いと考えてもいいだろう。
とは言えまだレンジ相場の範疇でもあるため、この後の日中の動きには注意しておきたい。
日経平均はこれで40000円台回復の可能性が高くなった。

20日移動平均線を下支えにして237円高と大きく反発となった昨日の日足に続いて続伸となれば、2日以降の高値を更新する可能性もある。
結果として横這い水準からの上抜けを期待しても良さそうだ。
上値の目安は6月27日の終値40150円、高値40267円、その上は7月1日の高値40345円と言ったところ。
一方で下値は昨日の終値39900円が最初の目安で、これを割るとしたら一昨日の始値の39734円あたりだろうか。
39900円割れはあっても仕方ないとは思うが、39700円台まで下げてしまうと上昇の一気起きがかなり削がれることにもなるので、あまり見たくないのが正直なところ。
寄り付き前の先物のプレオープニング次第ではあるが、できればスタートは40000円台からにしてもらって、39900円台で揉み合ってからの上昇、といった形を期待したいのだが、どうだろうか。