米国指標は弱含みとなり、利下げ期待が上昇したためダウは反発。

高値の位置で揉み合いという形になってきた様に見える。
スタートは120日移動平均線を割った位置からだったが結果は271ドル高。
昨晩発表された小売売上高やPPIは予想を若干下回ったため、これを受けての利下げ期待とのことだが、まあ理由は何にしても押し目買いに押し目なしといったところだろうか。
ただ、まだ先週空けた窓はそのままで、次に窓を空けての下落があると嫌な形になるので、このまま上昇していけるかどうかが今後重要になる。
いずれにしても関税問題で直近の指標はマイナス方向となりそうだが、これがポジティブに受け止められている間は大きく崩れることはなさそうだ。
ナスダックも小幅安に留まり高値を維持した。

ここまで上げてなお下げ渋る形は再度の上昇を期待させるものでもあるが、過度の期待も禁物ではある。
とはいえまだ市場の弱気は少ないようで、ダウが踊り場を形成している間に再度ナスダックがスタートという可能性もありそうだ。
週末となる今晩の動きには注目したい。
下げ渋る先物は90円高、日経平均は再び上昇なるか
夜間先物取引は一時37600円まで下げる場面もあったが、結果は90円高の37800円。

しぶとさを見せてはいるが、ここから昨日の陰線に対してどこまで戻せるのか。
379000円が半値の位置なので、これを抜けていけるなら全値戻しも期待できそうだが、それでも38200円までで頭打ちとなる可能性もある。
為替に調整色が出てきていいるもの押し目となる可能性も捨てきれず、NYも高値を維持して踊り場を形成となるならここからの戻りも期待できなくはないだろう。
週末でもあるためどこまでざら場の動きがあるかわからないが、寄り付きで再び売り込まれなければ反発期待は膨らみそうだ。
日経平均はこれを受けて下げ止まりのチャンスとなる。

誰がどう意識したのかはわからないが、昨日はうまい具合に窓を空けずに下げている。
形的にはここから下げてもおかしくはないのだが、少なくとも下に控える移動平均線を割らない限りは調整入りと断言することもできない。
週末ながら反発も期待できそうなこの状況は、正直難しい相場が続くことになりそうだ。
ただ、ここで押し目買いとなったとしても来週以降上昇が続くかどうかははっきりしないため、一方的な強気にはなれそうにない。
米国の大統領が「株を買っておけ」などと言うような相場は、仮に上昇したとしてもその後でとばっちりを喰らう可能性も高いのでは、と考えると、用心はしておきたいところだ。