NY市場は週初から概ね続伸。

ダウは漸く2週間前の位置に戻してきた。
この位置は4月9日の大陽線を付けた日の終値付近でもあり、ここで戻り一服となるかどうかの岐路となる位置でもあり。
ここを抜ければ上昇継続と言えるのだが、結果は今晩次第といったところだ。
自動車関連の一部関税引き下げにトランプ大統領が署名したとされ、その期待もあっての続伸とのことだが、昨晩発表のあった消費者信頼感指数の低下による金利低下の影響もあることだろう。
ただ、この後はアップルやMeta、マイクロソフトといったM7の決算発表が控えており、順調な戻り歩調に水を差す可能性もある。
チャートの位置的にも節目となりそうなので、注意しておきたい。
ナスダックも週初小幅安からの反発で一進一退。

位置的にはダウよりも一段上と言えるが、まだ上には移動平均線が3本控えている。
また、昨年12月16日からの下降トレンドの下限価格も同じような位置に控えており、上値抵抗となりそうな気配でもある。
ここで戻り一服となるか、気にせず週末に向けて上昇を続けることができるか、ダウ含めて今晩の様子次第といったところ。
セルインメイにはまだ早いので、もう一段上を目指しても良いかと思われるが、トランプ劇場の真っ最中とあってどんなニュースが飛び出してくるかもわからないので、ダウ同様注意が必要だろう。
先物は一時36230円をつけ引けは36000円台キープ、日経平均は続伸期待
祝日を挟んだ日経先物夜間取引は160円高、36070円での引け。

火曜の朝の段階では40円安の35870円だっただけに、36000円台に乗せてきた点は好感が持てそうだ。
ただ、足場固めができているかというとそうでもなさそうなので、下値不安は残っている。
35880円を下抜けると天井形成となる可能性もあるため、注意したいところ。
逆に、高値の36230円を抜けることができるなさらなる上昇期待にもつながるため、今日は上下500円幅の動きに注目したい。
上値の目安は36230円とその下36160円の2つ。
下値は35980円が最初の目安になりそうだ。
日経平均はこれを受けて続伸期待。

上値の目安は60日移動平均線の36285円となるが、これは先物次第とも言える位置になる。
トランプ大統領の自動車関連関税引き下げに関する大統領令への署名によって自動車株が寄り付きから引っ張る形になるだろうが、その後続くかどうか。
また、今日から始まる日銀の金融政策決定会合では、引き上げず上げは行わず現状維持がほぼ確定と言われているので、明日の結果待ちではあるが、サプライズがなければそのまま通過、という可能性が高い。
そのため、ここで天井を打つ可能性はあまり高くないとは思うのだが、チャートの形的には一服感がそろそろ出てきてもおかしくは無い状況なので、NY市場の動向や為替の動きに注意しておきたい。
今日は月末で飛石とは言え連休の狭間でもあるので、普段よりは若干参加者も少ないと思われる。
閑散に売りなしの形で進んでくれるなら有難いが、上値はそう軽くはなさそうな展開が想定されるため、上下の動きには注意したい。