昨晩のNY市場は小反落。

ダウは終日小幅な動きとなり、155ドル安、40368ドルで取引を終えた。
高値は20日移動平均線に頭を抑えられた格好で、次の動きを待っているような形になっている。
中国に対する145%もの関税と、それ以外の諸外国に対する相互関税の一部を90日間停止、さらには半導体と医薬品に対する関税措置への発言の行方などなど。
これらトランププットと呼ばれる関税に対する発言行動は、相場の動きを完全に縛っている言っていいだろう。
単純に考えて、これは相場操縦に当たらないのだろうか?
一国の首長の発言がここまで長い期間、全世界の株式市場に影響を与え続けている現状に、正直疑問を持っている投資家もいるのではないだろうか。
この問題も時間が経てば解決していくことになるのだろうが、何らかの裁きがトランプ大統領に下る可能性があるかもしれない。
尤も、それもそれで相場を揺るがす事件になりかねないので、不確実な状況はまだまだ続きそうだ。
ナスダックも小幅に反落。

ダウ同様に頭打ちの格好で、この後の展開を待っているような形になっている。
先にも書いた通りなので、現時点ではファンダメンタルズやら世界情勢やらを云々しても意味はないだろう。
全ては米国大統領の発言次第ということなる。
先日のデマと言われたリーク事件の経験から、仮に今日何らかの情報で相場が動いたとしても、今度は一瞬では終わらずにそのまま信じられてしまう気もする。
いずれにしてもたった一人の男の発言にここまで相場が揺れるのは前代未聞だろう。
それでも相場は続くのだから、黙って向き合うしかない。
先物120円高、トランププット待ち続く中、日経平均は小幅な動きに終始か
夜間先物取引は上下はあるものの結果は120円高と前日同様小幅な上昇で終わった。

NY市場とは異なりまだ20日移動平均線にすら届いていない状況ではあるが、トランプ大統領の関税発言を待っていると考えると、致し方のない動きと言えよう。
今の所、前回の発言を踏まえて何らかの譲歩的な発言が出てくるのを待っているように見受けられる。
もちろん必ずしもプラスに捉えられるとは限らないが、いずれにしても窮屈な動きが続きそうという想定はできる。
日経平均も同様の動きに終始する1日となりそうだ。

上値目安は34700円台までだろうか。
それを抜けたとしても今日一気に35000円を抜けるには少々気が早い気もする。
ここはトランプ発言待ちということで、黙って成り行きを見るしかなさそうだ。
仮に今日の相場で急激な動きがあった場合は、それこそ何かしらのリークがあったと考える必要があり、そう言った場合は冷静な対応が求められることになる。
全くもって厄介な状況になったもんだが、これも相場。
経験を積むためにも状況把握と分析には十分留意しておきたい。