昨晩のNY市場はダウが続落もその下げ幅は縮小され、ナスダックは反発となった。

一時前日安値を下回っていたダウだがその後は戻して、結果は前日比マイナスではあったものの82ドル安と下げ幅は縮小している。
日足の実体が上値を240日移動平均線に抑えられた格好なので、これをうわ抜けられれば一旦は底打ちとなりそうだが、もう少し時間がかかりそうだ。
CPIが予想より若干低く発表された点はそう大きな影響はなかったものの、それでもトランプ砲にかなりやられていた市場はほんのわずかな兆しでも縋りつきたかったのかもしれない。
ハイテクが買われた結果ナスダックはプラスに転じているし、これで遅くとも来週火曜くらいまでには底が入るのではないだろうか。
もっとも、その後の動きについてはまだ難しいと言える。
さてそのナスダックは212ポイントの上昇で引けとなった。

月曜の陰線に対してまだその実体の範疇であり、完全な反発とは言えないが、一応下げ止まりの兆候が見えてきたとも言える。
はっきりと底打ちと言うには240日移動平均線まで届いて抜けていかないとならないのだが、ダウも漸く止まりかけているので、やはり来週前半には底打ちと言える状況になるかもしれない。
とは言えまだまだ厳しい状況は変わりなく、トランプ関税問題は大きな不安定要素であるし、経済指標に対するFRBの動きも気になるため、予断を許さない状況は続くと思われる。
先物210円高で37000円回復、日経平均は漸く底打ちか
夜間先物取引は210円高、37000円での引けとなった。

長い下髭が続いていたが、漸く月曜の始値付近の位置に戻ってきたところ。
一時37220円をつけた点は大きいが、次の目標はその高値を更新できるかどうか。
このままザラ場で売られてしまうとせっかくの陽線がなくなってしまいかねない為、まだ油断はできない。
理想は37460円、37720円を目標にしていって欲しいところだが、逆にそれらが高値決まりとなる可能性もあるため、確認しながらになるだろう。
日経平均はこれを受けて反発でスタートしそうだ。

終値36819円、高値36956円だった昨日の結果からすると、今日はその2つが下値目安と考えて良いだろう。
これらを再び割り込むようだと底値でのもみ合いとなるのだが、明日のSQで景色が若干変わる可能性もあるため、一昨日の長い下髭で底を打ったと判断しても良い状況になると思われる。
いずれにしても今日大引けで37000円台は維持してもらいたいところだ。
上値の目安は金曜の高値37221円で、これを抜けて引けると及第点と言える。
その上は37360円台が目標だが、ここまでの流れが変わるのは37760円まで戻してからになるので、今日は流石にそこまでは望むまい。
まずは底打ちを確定して反転の兆しを掴んでもらいたいところだ。