昨晩のNY市場は終始マイナス圏だったが結果は小幅高に終わった。

チャートだけで見れば相変わらず横ばいが続いている。
FRBの議事録では当面利下げは停止され、インフレ目標の2%を上回る経済の状況を注視するだけといった内容で、これについては問題のない範囲だった。
発表直後から上昇し始めたのはそのせいだろうが、あくまで買い戻しの範疇とも言えそうだ。
まだまだ上抜けるには力が足りないため、今晩と明日の晩、今週の残り二日間の動きに対してまだ油断は禁物と言える。
ナスダックも小幅高での引けとなった。

こちらはまたもや天井形成の様な形になっており、上抜け出来ていない。
半導体部門は回復して生きているものの、ここから更にとなると業績だけでは難しく、何かキッカケが欲しいところだが、今日明日の晩に発表される指標次第といったところだろうか。
ただ、ここまでの上昇に対する調整がそろそろ入ってもいいタイミングでもあるので、やはり要注意な時間帯と言えよう。
先物一時38750円をつけるも引けは38980円まで、日経平均は続落からどうなるか
夜間先物取引は一時420円安となる38750円をつけたもののその後買い戻され、結果は190円安の38980円となった。

なんとか戻しては来たものの、2本の移動平均線の下に割り込んでおり、逆に上値抵抗になりそうだ。
ここは踏ん張りどころと言えるが、1週間続いた横ばいの水準から見ると下抜けた格好になり、今日戻せないと調整入りとなりそうだ。
そのためには最低でも引けで60日移動平均線以上は維持したいところ。
今週は前場高く後場に売られるパターンとなっているのだが、これを払拭できるかどうか。
日経平均はこれで続落スタートとなりそうだ。

やはり60日移動平均線が今日は重要なポイントになりそうで、これを抜け切って引けないことには戻す足掛かりを作れない。
39068円はそう遠くもないので、前場は良いとして後場を凌げるかどうか。
今日は前引け後の動きに注目すべきだろう。
ここで下げてしまうと、120日移動平均線の38820円が下支えとなるが、更にそれを下回ると厄介なので、夜間先物の動きをトレースするような形だけは避けたいところだ。
日経先物時間帯別目安
- 5分足 38960円〜38980円での揉み合い、上抜けは39040円以上が必要、下は38920円以下で下抜けと判断
- 30分足 38970円中心の動きで上は39050円以上が必要、下は38950から38900円まで、そこを抜けると38850円、38790円
- 時間足 39140円〜38810円までの下落に対する戻りの途中で弱気継続、39000円を抜けていければ戻せる可能性が残るが、抜けきれない場合は戻り売り
- 4時間足 38810円〜39000円のボックス、39000円を抜けると39200円までが次の目安、一方で38810円を下抜けると下値は38510円か38420円までとなる