昨晩のNY市場はダウが反発し、ナスダックは続伸となった。

342ドル高となったダウだが、それでもまだ揉みあいの範疇。
先月の23日と同水準の位置にあるが、1月の高値をや直近の高値にはまだ届いていない。
ファンダメンタルズはPPIが市場予想を上回る結果となり、米国のインフレ圧力が続いていることを示している。
トランプ大統領の関税措置が一旦先送りとなったものの、今後各国との交渉次第で発動する可能性は高く、これがインフレにどこまで影響するかを見極めていく必要があるだろう。
なんと揉み合いの範疇で収まっているダウだが、今晩発表予定の小売売上高の結果がサプライズにならないことを祈るばかりだ。
ナスダックも295ポイントと大幅に続伸。

こちらは引値ベースで1月後半の高値を抜いており、再度右肩上がりが想起される形になっている。
NVIDIAの業績発表が26日に予定されているが、それまでハイテクやAI部門に対する期待がそがれることなく続くなら、最高値更新もあるかもしれない。
昨晩の陽線で一旦は1月高値からの下降トレンドを上抜いた形になったので、このまま維持できるなら新たなトレンドの形成が期待できそうだ。
先物30円高、日経平均はSQ越えで上昇を期待
夜間先物取引は、30円高、39470円で取引を終えている。

一時39260円まで押す場面があったものの、その後持ち直して前日の陽線を上抜けての引けとなった。
11月28日からの上昇トレンドの下限にを維持している形だが、今日は10月15日からの下降トレンドの上限が上値抵抗として意識できそうだ。
39620円に位置するそれだが、昨日の高値付近の値段でもあり、今日そこを上抜けることができるかどうかで、来週の動きが決まるとも言える。
SQ越えの需給次第というところもあるが、週末だけに楽観もできないため、慎重に対応したいところだ。
SQを迎える日経平均は、ここを足掛かりに出来るかどうか。

先物同様、昨年11月28日からの上昇トレンドの下限のラインで頭を押さえられた格好になっているが、今日はそのラインを超えられるかどうかが肝要だろう。
直近の高値である39681円ももう1つの目標になるが、今日これを上抜けるなら、来週もう少し期待が持てそうだ。
一方で、ここで失速すると20日移動平均線あたりまでは下落することになる。
39124円がそれになるが、そこで止まるならばまだ可能性は残せるものの、上髭が伸びた形になると厄介なチャートになってしまう。
週末の今日は、結果的にどこで引けることができるかが重要で、ざら場でいかに高値を付けようが安値を付けようが結果次第という1日になりそうだ。
日経先物時間帯別目安
- 5分足 420円を割ると350円まで、これをさらに下抜けると39200円台までとなる。上値は前日高値が当面の目標
- 30分足 320円~420円のボックスを上抜けているので、次の目標は500円。39550円を上抜ければ高値更新で続伸期待。一方で300円を割り込むと一気に下落基調となるので注意
- 時間足 30分足とほぼ同じ目安。下げた時の下値目安は39200円
- 4時間足 上下の目安となる39180円~39520円のボックス。どちらかにブレイクすると再び方向性が決まる可能性大