昨晩のNY市場は雇用統計を前にダウが反落もナスダックは続伸だった。

ダウは寄り付きこそ高かったが結果は125ドル安と反落となった。
新規失業保険申請数は予想を若干上回ったもののそう大きなインパクトにはならず、明日の非農業部門の雇用統計と失業率を前に揺れていた恰好。
今回の予想値は前回よりも低いため、こちらも大きな差異無く結果がでるのであれば一旦安心材料にはなるだろうが、逆に言えば買い材料にもなりにくいとも思える。
チャートの位置的にもそろそろ上抜けていかないと、という印象の強い形になっているので、今晩、方向が決まる可能性はあるだろう。
45000ドルを抜けきって陽線で終われるかどうか、重要なポイントになりそうだ。
一方のナスダックは続伸。

3連騰となったわけだが、やはり上値が限定的に見えるチャートになっている。
このまま先週の高値を超えて行けないと失速する可能性があり、今晩はダウ同様重要な1日になりそうだ。
ナスダックは右肩下がりの形が顕著なだけに、3連騰であってもダウよりも警戒すべき形と言えよう。
先物120円安で上値重く、日経平均は揉みあい相場続くか
夜間先物取引は120円安、38970円での引けとなった。

安値38830円を付けた後戻ってきたものの39000円台には届かず、弱い印象が拭えない。
SQ1週間前ということで今週はもう少し上昇も期待していたのだが、先に書いた通り結果は思っていたより弱い印象。
直近の高安の半値戻しはざら場では達成しているものの終値ベースではぎりぎり達成できておらず、非常に中途半端な形になっている点も気になるところ。
週末ということもあってここから反発は期待するのが難しいという判断になるのは間違っていないと思うのだが、どうだろうか。
日経平均としてはこれを受けて頭の重い展開が続くと予想される。

こちらは先物とは違って直近の高安の半値は終値ベースで達成しており、とは言えやはり移動平均線が頭を押さえる格好になっている。
今日は20日移動平均線の39169円を抜いて引けない限りは来週戻り売りという形になるので、今日はまずこれが目標になるだろう。
その上になると39400円台が目標になるのだが、まずは最初の目標値を抜けてから考えるべきとも言える。
一方で2つの移動平均線に頭を押さえられた格好から下げていくとなると、今度は下支えとなっている120日移動平均線の38780円が重要になってくる。
ただし、今日は下げてもこの位置で止まれれば何とかなる、というよりもここを抜けたら終わり、と考えておくべきだろう。
仮に止まれても戻せないなら来週は下げ余地が十分残る形になるので、SQに向けて上昇という形を作るのであれば、今日はなんとしても39000円台で終わらないとならない。
とは言え軟調な相場が続く中、その期待は正直かなり薄いと言わざるを得ないだろう。
日経先物時間帯別目安
- 5分足 弱含みで上値は重く39100円を抜けないと戻り売り、38850円が重要
- 30分足 38930円を下抜けると38880円、38830円が目安、上値は39040円、39050円が節目でやはり39100円を抜けないと戻り売りの形に
- 時間足 39040円、39090円、39170円が上値の目安、これを抜ければ39350円、下は38960円、38930円、38880円、これを下抜けると厳しい
- 4時間足 38510円~39360円のレンジは変わらず、どちらか抜けると方向性が決まる