週末から月曜祝日の間のNY市場は続落。
金曜に大きく下げたダウだったが週明け月曜は下げ分の半値以上戻して終了。
なんとか120日移動平均線の上に頭を出した格好だが、まだ予断は許さない状況と言えるだろう。
今週のCPIなどを確認する前に下げた格好だが、これで織り込んでくれたかどうか。
昨年末あたりから利下げペースの下方修正が確実となり、金利の高止まりが懸念されている状況で、ハイテク部門中心に幅広く売りが出ている状況。
チャート的には週末の陰線に対して月曜は半値以上の陽線となっているため、一旦全戻しも期待できそうだが、今晩のPPIなどの指標次第では上値の重さから再度下落する可能性もある。
1月28日から開催されるFOMCまではまだ時間があるが、このまま長い下げ基調が続くかどうか、今晩と明日の動き次第と思われるが、昨年11月の安値付近まで落ちていることを考えると、そろそろ下げ止まってもよさそうな気もしている。
ただし、トランプ氏の発言で大きく揺れる可能性があることは、重々承知しておきたい。
一方のナスダックは大きく続落。
ダウ同様陽線で引けてはいるものの、こちらは4日続落となった。
12月16日からの下降トレンドの下限で止まっての反発なので、一旦底打ちともいえるかもしれないが、上値の重い状況と言えるだろう。
このままFOMCまで調整が続くか、今日明日の経済指標を見てから一旦底打ちとなるかどうかといったところだろう。
夜間先物480円安の38770円だが、祝日取引のCMEで一時38140円付ける
金曜の夜間先物取引は480円安の38770円で取引を終えたものの、週初月曜のCME先物が一時38140円を付けるなど先行き不安の残る動きを見せた。
TradingViewの日経先物チャートの終り値がおかしいのでCME先物チャートで代用しているが、11月末からの上昇トレンドの下限にぎりぎり引っかかったかどうかという位置になっている。
日経平均の週末の終り値から見ても500円ほどしたになため、寄り付きは週末の反対売買と同時に現物の売りに対する先物買いも交差するため短時間で激しい動きが見られそうだが、最終的には子の引け値の辺りで落ち着くのではないだろうか。
ただ、その後9時半以降にどうなるかは読みづらいところで、一旦はCMEの安値を伺いに下げる場面もあるかもしれない。
また、今日明日のNYの下げに対する不安もあって、売りが先行する可能性は十分あるので、戻したとしても油断はできない。
そういった状況での日経平均は、下値がどこまでとなるか。
39000円割れの後の支持線は120日移動平均線の38667円で、12月6日起点の上昇トレンドの下限もほぼそれにあたる。
今日はそこが中心となって動く可能性があるのだが、上値はやはり重く限定的かもしれない。
下値は一旦CMEの安値を覚えておくべきで、そこまで行かないにしても下げた時に気になるはずなので、注意したいところ。
感情的な売りを誘発するような仕掛けが出てくる場面があれば、38000円割れも無くは無いので、そういった相場感情に引っ張られないよう構えておくべきだろう。
一方で底打ち反転のきっかけとなる可能性もあり、39000円台に戻せるなら一旦は良し、ただし、急な戻りは反動も出るので、戻ったからと言って安心してしまうと再度の下げで慌てることにもなるので、反発しても過信はすべきではないだろう。
いずれにしても今日は火曜なので、まだこれから週後半に向けて難しい展開が続く可能性があるため、今日1日で何もかも収めようとはせずに、今晩から明日以降の動きを確認しながら対応していくべきだろう。
時間足別チャート強弱
- 5分足 下げ止まりは見えず揉みあいからの下落注意
- 30分足 710円までの下げ基調
- 時間足 730円で頭を押さえられている格好、抜けたら880円まではあり
- 4時間足 710円で止まるかどうか、止まったしても戻り売りはありそう