昨晩のNY市場はダウ、ナスダックとも大幅安となった。
スタートはプラス圏で始まったダウだが、結果は207ドル安と大きな陰線を作った。
パウエル議長の発言もあって次の利下げが必ずしも行われるかどうかが怪しくなったのだが、こう言った市場に影響する発言はあまり嬉しくない。
火曜から始まった調整だが、ここで止まるかもう一段下げるかは今晩次第となる。
踏みとどまるなら44000ドル手前までの揉み合い、下げるなら一晩でとは言わないが、次の下値目安は43300ドル付近。
11月6日の大陽線の半値の位置でもあり、10月の高値でもある。
また、11月4日〜11日までの上げ幅の半値の位置より少し上の位置になるので、ここまでの間で止まるかどうかで月後半の方向性が決まりそうだ。
ナスダックも続落。
窓の上限付近で止まった形だが、この後、窓埋め拒否となるかどうか。
素直に下げていく場合、もう1つ下の窓の上限付近が、4日〜11日までの上げ幅の半値付近となるので、やはりそこまでの間で止まるかどうかと言ったところ。
ダウもナスダックも今日から来週にかけての動きで、トランプラリーで上がったここまでの上昇分をどうこなすかが決まりそうだ。
先物410円だかで上昇トレンドはなんとか維持も、素直な動きになるかは微妙
夜間先物取引は410円だか、38990円での引けとなった。
NYの下落を横目にしながらも徐々に騰勢を強めていき、一時39000円台に乗せる勢いとなった。
7日の高値からの1200円ほど下げて止まったかに見える形だが、ここから素直に反発できるかどうかは微妙だ。
日経平均も丁度60日移動平均線で止まった格好で、今日再び39000円前後での動きとなるなら、一応下げ止まったという見方もできる。
尤も、12月の日銀の金融政策決定会合までの間はまだ間があり、20日や月末のリバランスといった需給イベントもこなしていかなければならず、単純な動きにはならなさそうだ。
今日は39000円を挟んだ動きが想定され、一昨日の始値や高値である39300円付近が上値の目安となる。
そこを抜けて引けるならかなり強気転換となりそうだが、そこまでの勢いがあるかどうかは微妙だ。
一方で、下がってきた20日移動平均線の38880円付近を下回ると、再び下げ傾向が強くなってくる。
今日はそのどちらかを抜けて引けるか、あるいはどちらかに近い位置で引けるかで、この後の強弱の目安になると思われる。
何れにしても揉み合いながらの動きが続くことになるので、短いタイミングでの売買がメインになりそうだ。