週末のNY市場は史上最高値を更新。
ダウは259ドル高、ざら場では44000ドル台に乗せるも終値は43988ドルと44000ドルにわずかに届かなかった。
トランプ勝利からわずか三日間で1700ドル超の上昇となったダウだが、流石にそろそろ息切れだろうか。
トランプ効果は一旦週末で終了、という声もある中で、日本時間の日中の先物や今晩の動きに注目。
上髭はそれほど長くはないが、天井を示唆する形には見える。
ここで押したとして、43300ドル付近までの間で止まるなら、踏ん張ることはできそうだが、そこを割ってしまうとほぼ天井確定となって調整入りが濃厚になりそうだ。
ナスダックも史上最高値を更新したものの17ポイント高とほぼ横這いで終末を迎えた
高値圏ではあるが窓を2つ空けて上昇しているのでそれぞれが抵抗になる可能性が高いが、昨日、米商務省がTMSCに対して先端半導体の中国への出荷停止を命じたという報道が流れた。
これがどう影響するかはこの後になるだろうが、まずは今日の先物の動きを確認したいところだ。
この内容が少なくとも半導体やAI関連に対してネガティブなのは理解できるが、どの程度の影響が出るかは正直測れないところ。
そこに便乗して需給の乱れが起きた場合は調整が厳しくなる可能性もあり、折下天井の形成か踊り場の形成かといったタイミングでのこの報道は、少々弱気に転換せざるを得ないかもしれない。
先物320円安、一時39000円割れで日経平均は調整色強まる
週末の夜間先物取引は360円安、39140円での引けとなった。
一時38000円台に入ったもののその後戻ってきた格好だが、その後のCMEやSGXの先物は39100円を割り込んで引けている。
木曜の上髭からの陰線で、少々弱気転換と考えて良さそうだが、週末の下髭が単なる買い戻しだとすると再度売り姿勢が強まる可能性もある。
先にも書いたTSMCに対するニュースで半導体部門には広く影響する可能性もあり、タイミング的には売り崩される可能性は十分ありそうだ。
これらを踏まえて、日経平均としては良くて揉み合い、最悪は続落で39000円割れという可能性が出てきた。
20日移動平均線が38827円なので、ここを下抜けるとその下の60日移動平均線の38480円、120日移動平均線の38212円といった抵抗ラインが見える。
今日は仮に下げたとしてもそれぞれの抵抗線の影響もあって下げ渋ることになりそうだ。
逆に39000円台に残ったとして、木曜の終値39381円が1つの目安になるのだが、スタート如何ではここまでは簡単に届く可能性はありそうだ。
うまくすれば金曜の終値39500円前後で揉み合いという形になるかもしれない。
ただ、いずれにしてもここから再度上昇するにはポジティブなニュースが必要で、業績だけではなかなか上向けないと思われる。
ここまでの動きを見ると、20日に向けて需給は悪化する可能性が見えているので、一旦、そこまでは揉み合いからの下降トレンド転換を想定していた方が無難だろう。