昨晩のNY市場は小幅反落かほぼ横這いといった結果だった。
CPIが予想を上回ったものの結果的にはサプライズという結果でもなく、利下げに対する考え方を若干変える程度の効果しかなかった。
これにより債券利回りが高止まりしたままとなり、年内の利下げ幅が縮小される可能性も高くなったものの、市場にはそれほど大きなインパクトにはならなかったということだろう。
こうなると動く理由が1つへることになるわけで、次は企業決算と需給の問題となる。
大統領選が先に控えている中で、一旦この高値圏での揉み合いがいつ変わるか、次の指標やタイミングを待つことになる。
ナスダックも同様に小幅な動きで終わった。
10月後半にこれから入るというタイミングと大容量戦というイベントがなければ、ここから上昇期待を持てるのだが、現状では素直に期待するには少々難しい。
昨晩に引き続き今晩はPPIとミシガン大学消費者信頼感指数が発表されるが、CPIの結果も踏まえると、指標だけで大きく変わることは無さそうだ。
それでも何かが原因で動くとしたら、需給の都合しかないだろう。
そう考えると今週よりも来週がターゲットと考えた方がいいかもしれない。
先物上下したものの結果は110円高、大きな動きもなくSQへ
夜間先物取引は一時39000円を割るシーンもあったものの結果は110円だか、39410円となった。
米国が大きく動くのではという予想もあったものの結果は肩透かしを食らったとも言える内容で、先物もこれまで通りの往来相場の範疇となった。
SQはこれで無難に通過となり、今日は三連休前のため現物は少々窮屈な1日になりそうだ。
SQという重しは外れるものの、大きく動く要因もない状況で、為替も上下値幅が出る気配もないため、結果的に三連休前の週末という動きづらい現実だけが残った形になる。
今日は昨日の高値39616円と安値39282円を目安にした上下の動きになるのではと思われる。
上抜けるなら9月の高値39829円が次のターゲットになるが、三連休前でそこまで買われるのかどうか難しいところ。
一方で下に抜けると39000円割れが次の目安になるのだが、これも火曜の安値38817円まではあってもおかしくはないので、それを大きく逸脱した崩れ方は、何かしらの理由がない限り起こることはないと思われる。
唯一気にするとしたら、ここまでイベント通過を待っていたかのような底堅さが実際は何だったのか、その理由がもしあるとしたら、それが大きく動くキッカケになるかもしれないということ。
単なる気のせいかもしれないが、少しだけその可能性を頭の中に残しておきたい。