昨晩のNYはダウが続落。
一時400ドル安まで下げるもその後持ち直しての219ドル安。
ADP雇用者数が予想を大幅に下振れとなり、ダウは大きく揺れた。
利下げに関する指標としては明日の失業率や非農業部門雇用者数に次いで重要視される指標だけに、市場の反応は素早かった。
ドル円も一時142円台まで円高となり、その後は143円台に戻ってはいるものの、これで市場が落ち着いたとは思い難い。
もちろんこれで織り込み済みとなってくれていれば良いのだが、そう簡単にことが収まるかどうかは今晩見てみないとなんとも言えないところ。
チャート的には丁度20日移動平均線と5月末からの並行チャンネルのトレンド上限の位置で引けているので、ここで止まってくれたら、という淡い期待もあるのだが。
ナスダックも小幅高ではあるが先日の大きな下げに対して全く戻せていない位置。
下支えは120日移動平均線で、もう一つ、長い並行チャンネルの中央値でもある17000ポイント割れ付近となる。
ここで止まれるかどうかという形に見えるが、それも今晩次第だろうか。
先物350円高も前日の下げ分を取り戻しただけ、日経平均は米市場待ちで重い展開続く
NYの指数が荒れる中、夜間先物取引はそれでも350円高、36960円での引けとなった。
ドル円が一気に円高に傾く中でも結果この位置に戻っているということは、何か仕掛けがあるのでは、と勘ぐりたくなる。
今日はざら場に決定権はないと思われるので、ここで戻したとしても今晩と来週にはつながらないのでは、と考えている。
そう考えると、上下はあるものの日経平均は上にも下にも抜けきれない1日となりそうだ。
37000円を挟んだ動きになるかと思われるが、下値はやはり60日移動平均線の昨日の終値付近。36600円台になるだろう。
因みにこれを下抜けて下落するようなら、今晩のNYの前にすでに何か決まっていたことがあったということになるので、その場合は成り行きを見て考えるべき。
米市場に関しては、雇用統計が前回に比較して上振れが予想されていただけに、今回の落差はショックかもしれない。
楽観的な見方をするなら、これで織り込み済みとなって今晩確認して通過、反発、という可能性も無きにしも非ずだが、悲観的な見方をするなら、これを確認してさらに下落調整に入る、という見方もできる。
何れにしても基本的にはざら場に決定権はないと思うべきで、今日はそんな中、上がれば売り、下がれば買いの上下だけの1日になるのではと考えている。