昨晩のNYは大幅続落。
ダウは248ドル安、37735ドルでの引けとなった。
一時は38000ドル代に乗せて動いていたが、小売売上高が予想を超えた結果となり、利下げに対する期待が萎んだことと、地政学的なリスクも相まっての下げとメディアは報じている。
5月から始まるヘッジファンドの中間決算を前の一波乱はある意味好都合という見方もあるかもしれないが、何れにしてもチャート上は120日移動平均線に迫る下げとなった。
一旦この辺りで下げ止まるのではないかと思うが、勢い余ってオーバーシュートの可能性はまだあるので、下値の目安をつけるのは慎重になりたいところ。
イスラエルは全面戦争を回避する意向を示しているものの、結果はもうしばらく先になるため、今の時点ではあまり当てにはできないこともあっての下げではないだろうか。
ナスダックも流石に耐えきれずに大幅な下落となった。
ここまでよく保っていた方だと思うが、一気に60日移動平均線まで落ちてきた。
投資家がリスクオフを取るのは当然のことで、16000ポイント割れは致し方ないのだが、ダウと違って直前まで頑張っていただけに、ここから崩れるともう一段下も気になってくる。
600ポイント以上下の120日移動平均線もつい気にしてしまうところだが、地政学的リスクと米国債利回りがどう動くかで決まってくるので、もうしばらくは注意しておくべきだろう。
先物行って来いで再度日経平均は下落へ
夜間先物取引は一時39400円台まで乗せていたものの、NY市場のリスクオフの流れには逆らえず下落。
結局昨日今日で行って来いとなって530円安の38700円で引けとなった。
昨日のざら場は想定を大きく外れて強く推移し、もしやこれで底打ちか、と一瞬思いもしたのだが、夜間で再度引き戻されたのを見て個人的には酷い話になったものだとも思った。
何れにしてもこれでチャート的にはもう一段下げてもおかしくない状況になったと考えられる。
これを受けての日経平均は38700円前後でのスタートなるが、昨日買われた分、失意の投げから始まる可能性があり、その場合一気に下げが進むことにもなりそうだ。
昨日も書いたが38300円台の60日移動平均線が下値の最初の目安になるのだが、今日は先物の終値38700円前後での動きからそこまで行くかどうかと、そこで止まれるかどうかの判断となりそうだ。
寄り付きこそ安くとも、昨日のように買い戻しも含めての上昇が再度あるなら、ここで踏ん張れもしよう。
イスラエルの意向が本物ならそれもありそうだが、現時点ではまだ判断は付きにくいことと、為替の行き過ぎも気になるところ。
寄り付き30分は売り優勢となりそうで、10時まで持ち堪えるなら、再度の反転も可能性はあるだろう。
ただ、昨日の焼き直しがもう一度できるかどうか相場にそこまで力があるかは正直怪しいところで、資金的に昨日は余裕があったものの今日は若干厳しいのではないだろうか。
そう考えると前場の動きはかなり重くなりそうで、キッカケがあると一気に動くかもしれない。
逆に昨日同様の反発があるなら、再度39000円台での動きとなるだろうが、今日のところは早い時間帯で戻しても結局元の木阿弥という結果にもなりかねないので、注意が必要だ。