週末のNY市場は大幅に反落となった。

イラン・イスラエル間の紛争で原油相場が急騰、NY市場は混乱の中、リスクオフで売りが嵩んだ。
ただ、イスラエルの株式市場は終了時に上昇し、トランプ大統領は両国の和平は近いなどと述べており、この混乱もそう長引くことはないかもしれない。
まだ余談は許さないが、早期に沈静化するなら、この下落は一時的なもので終わりそうだ。
これとは別に、小売売上高の指標発表が今晩行われる点には注意しておきたい。
予想はマイナスだが、仮に予想通りなら利下げ観測が高まる可能性があり、結果的には市場にプラスとなるだろうが、大幅な乖離があった場合の市場の捉え方は難しく、中東情勢の混乱の中でどのように投資家が判断するか、確認が必要だ。
ナスダックも255ポイント安。

トレンドレンジ下限で止まったように見えるが、今晩これを下抜けると、一旦20日移動平均線が次の下支えとなる。
そこまでは許容範囲だが、それを下抜けてしまうと下降トレンドの形成に繋がっていく可能性が高く、今日明日の動きにはダウ以上に注意が必要だ。
先物は一時360円高も終値は38000円割れ、日経平均はNY離れなるか
夜間先物取引はNY市場の下落とは逆行高となり、一時38140円まで反発したが、その後は失速して38000円割れ、37960円での引けとなった。

石破・トランプ電話会談にかなり振り回された格好に見えるが、実際は大した展開はなかった模様で、一時的に盛り上がったもののその後沈静化。
ここから再度38000円台に入れるなら、NY市場とは少し異なる動きになるため、NY離れを期待できなくもない。
重要なのは、週末の高値を上抜けることができるかどうかだろう。
これを受けての日経平均は、38000円台に届くかどうかが最初の関門となる。

その上で、先物同様、38150円付近を抜けて行けないと、NY離れにはならないため、今日はその点を注目したい。
先物が夜間取引で2時以降下げた点は少々弱きになる点で、とは言え38000円を挟んでの動きが引けまで続いた点は評価もできる。
日銀の政策金利が今日発表される予定だが、おそらくサプライズはないと思われるため、大きな材料が見当たらない点もあり、上にも下にも難しい判断を迫られる1日となりそうだ。
上値の目安は先の通りだが、下値については前日終値37834円と安値の37540円が目安となる。
ここで続落となると今週以降は調整入りが顕著になりやすいので、今日明日の動きにはNY市場同様注意したいところ。
日経平均のNY離れのチャンスでもあるため、少しだけ期待はしつつ注視したい。