今週はドル円が急上昇し、土曜日終値が144円93銭、一時145円の高値をつけての引けとなった。
7月末の日銀会合で137円台をつけたのちに反発し始め、一旦144円まで付けながら先週後半下落。
そこからしばらく調整が続くかと思ったがわずか二日で調整終わりとなり、週初から急上昇、145円にタッチするところまでとなった。
この流れのまま進むと来週中には146円に入ることになるが、まずは直近の6月高値145.円7銭を抜いてからだろう。
146円から上は節目の147円、148円とあって昨年10月31日の高値148円84銭が目処となる。
チャートのこの流れが続くにはかなり無理があるので、どこかで折れるとは思うが、少なくとも再度145円台に乗せることにはなるだろう。
その後の調整次第では、146円台もクリアしてくる可能性があり、当面の間はドル高円安基調が続くことになりそうだ。
日米金利差はどうにもならず
先日の日銀金融政策決定会合で若干の金利上限緩和発言があったものの、その後の米国経済の状況はインフレ鈍化も不順分で利上げは継続という流れになっている。
この状況下では、メディアの論調は全て無視したとしても、現実的な日米の金利差は如何ともしがたいのだから、ドル高円安傾向は当然のことだろう。
この流れはジャクソンホールまで続く可能性があり、またそこで更なる利上げに対するFRBの姿勢が明確になると、もう一段円安が進行することもあり得る。
先のチャートの並行チャンネルによるトレンドのレンジは少々急だが、何れにしても右肩上がりの形になることは十分想定できうる。
先月末の時点では、米国の利上げは次回9月も継続という見方が広く行き渡っており、インフレもやむなしとしてインフレそのものに対する見方が緩和するかと思っていたが、どうもそうとはならなかったようだ。
因みに、ナスダックの売られ方を見るにつけ、やはり利上げは影響が大きいと見る向きも多そうで、そう言った意味ではナスダックの調整一巡のタイミングはドル円の上昇一服と考えてもいいかもしれない。
ナスダックのチャートでは、60日移動平均線が目前に迫っているが、これを下抜けて6月26日の安値のライン13334ポイントまでの調整も考えられる。
個人的にはドル円の動きと合わせて見ておきたいと思っている。