今日の日経平均は昨日の下げをあっさり覆して前場高値をつけた後に急落。
米国の債務上限撤廃案の採決を待っての反応に対して可決された途端の急落が一体何だったのかは置いておいて、このイベントクリアで漸く本来の動きに戻ったのか、その後は堅調に推移し、結局表題の通り260円高で引けた。
寄り付き前の予想では、900円台から上は昨日の終値付近までで、そこから先は予想の範囲外としていたが、前場でそれがあっさり上抜けられた時点でその想定は崩れた形だった。
どうやら債務上限撤廃案に託けて先物でのやりとりがあったのかなかったのか、いずれにしても無理な売買の末に短時間で上下した結果が11時前の動きだったようだ。
その後は比較的安定した動きとなって、徐々に値を上げていった形だ。
結局終わってみたら260円高という形は強かったと言わざるを得ず、これで明日につながるなら、今朝の段階でかなり疑問に思っていた来週再度の上昇も見えてきそうだ。
これは今晩のNYに下駄を預けた格好になるが、先月のような先物主導による一方的な動き方はしないだろうから、この後は割と想定はしやすいかもしれない。
FOMCの利上げ停止が次のターゲット
というわけで今晩のNYに目線を切り替えると、やはりFOMCまでの間のいくつかの指標と利上げ停止に注目することになる。
この位置からの反転とならない場合は、下落傾向が続くことになるため、今晩と明日の晩はダウにとってはかなり重要なポイントとなる。
今晩は雇用者数、新規質量保険申請件数、ISM製造業景気指数と景気に関する指標の発表が続き、明日は失業率と非農業部門の雇用者数がある。
ここで景気判断が引き続き好調とみなされた場合、少なくとも利下げあり得ないという判断になり、利上げが継続かどうかが気になるところだ。
恐らく今のところは利上げは一旦見送られるものの、利上げの一時停止に過ぎない、というニュアンスでのFOMCとなりそうだが、このニュアンスに対する投資家の反応が敏感に市場に反映されるため、ここに思惑が絡むと非常に厄介な動きになる。
この辺りは仕掛けられてからでないとわからないため、予想はできないが、ドル円は引き続き調整圧力は残しつつも再度上昇が見込まれ、ダウは横這いから反転は可能なはず、NASDAQは少なくとも利上げがないという前提で再度高値更新を目指していくのではないだろうか。
今晩と明日の指標が大きく想定を外れなければ、上記のような動きが見られると思う。
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