週末の日経平均は234円高、30808円で大引けを迎えた。
バブル後の最高値であった2021年9月4日の30795円を抜いて高値更新となったわけだが、さて、今週はどうだろうか。
上値目標である直近高値を引っ張るのに、1990年まで遡らなければならなくなったのは少々辛いが、東京市場としては嬉しいことでもあるので、ここは我慢のしどころだろう。
さて、ではこの後の上値目処はというと、1990年8月1日の31371円、その次は同年7月18日の33187円となる。
半月で2000円下げたのもすごいとは思うが、当時はそれくらいの上下は当たり前だった。
そこから日経平均は下げの一途を辿っていくわけだが、その話は置いておいて、今週の日経平均に目を移してみよう。
陰線十字線
少し厚みのある十字線ではあるが、ここで転換の可能性もあり。
もちろん絶対ではないので結果を見ての判断になるのだが、その場合は窓がいくつか空いているので、窓埋めを目標とすることは容易で、逆にそこで調整終わって再度反転上昇に向かう可能性も残っている。
良い押し目となるかもしれないので、その点は留意しておきたい。
先物の方を見てみると、
ナイトセッションも含めてだが高値更新後の陰線である。
やはり天井を示唆しそうな形なのだが、つなぎ足なので窓が出来ないため少々判断は難しい。
とはいえ、陽線が続いた後での陰線は長短あるだろうが調整入りの可能性は高く、一旦押してくるかもしれない。
下値目処は難しいが、連休明けからの上昇に対して1/3押しなら30100〜30200円付近だろうか。
そこで止まるなら日経平均のチャートのところでも書いた通り、再度反転上昇はあると思われる。
逆に下抜けたら、30000円割れも視野に入ってくるだろう。
ここまで来たのだから、30000円台定着を目指してくれるとこの後の展開が楽になるのだが、どうだろうか。
気になるのはドル円の行方
ドル円のチャートは以下の通り。
3月後半からのトレンドレンジを抜けたものの戻ってきている状態は、5月頭のあたりの動きに似ていなくもない。
3月高値の137円90銭は抜けたものの、戻ってきてしまっているので、ここを下抜けると再度トレンドレンジ内の動きに戻ってくるため、一旦調整がありそうだ。
その場合は134円台までいくことも考えられるが、6月のFOMCではどうも金利を下げることはなさそうで、引き続き利上げも視野に入れた現状維持という形になりそうなので、その場合、ドル円もそう下まで押すこともなさそうだ。
日銀はまだ動くことはないだろうから、そうなると一時的な押しで終わる可能性が高く、しばらくは130円台後半を維持するのではないだろうか。
ドル円が高いのに日経平均も高い
この状態は少々歪で、ドルを買いながら日本買いは資金の出どころがよくわからないのだが、いずれにしても今週は一時的でも方向感が変わってくると思われるので、その点は留意すべきだろう。
巷では、ダブルインバースが話題になっているが、今週が1つの逃げ場かもしれない。
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