昨晩のダウは大幅続落。
345.22ドル安の31909.65ドルと、1%超の続落となった。
独自下降トレンドレンジの上限で止まった形だが、この後はこれに沿うような動きかさらに下落が続くなら再度トレンドレンジ内の動きに追従する格好になりそうだ。
今回はパウエル氏の議会証言から始まった下落基調が米中堅銀行のシリコンバレー銀行の破綻というインパクトの大きな事象で一気に崩壊した格好。
そもそも1月のSQからここまでの約2ヶ月間が横這いで推移していたこともあって、下落し始めてから日柄的にはまだ足りていないので、一時的な反発はあるとしてもV字回復や反転上昇はなかなか難しそうだ。
少なくとも週明け月曜日は、日本市場も米国市場も売り一色となりそうで、まさにブラックマンデーという単語がハマりそうな状況だ。
とは言え悲観だけで過ごすわけにも行かないので、ここはきちんと整理して臨むべきだろう。
仮にもう一段下げてくるとなると、2022年から始まった長期下降トレンドに追従する形になるので、31000ドル台前半は確実だろうし、場合によっては30000ドル台も見えてくる。
昨年10月の安値から昨年12月の高値の間は大体6000ドルなので、半値押しだと31600ドル付近、2/3押しだと30600ドル付近といったところになる。
これがいつ現実となるかはまだわからないが、一旦はそこまでを考えておくべきで、その後さらに押しが入るなら、全値戻しからオーバーシュートまで、つまり、28000ドル台再びというシナリオも、無くはない。
ブラックマンデーの後、日経平均が止まるのはいつ?
ナイトセッションの先物は27530円、現物だと27800円台といったところだろうか。
この辺りから鞘寄せすると2つ目の窓空けとなり、短期移動平均線(このブログでは20日)を下回ることになれば次の支えは中期(60日)や長期(120日)の移動平均線なので、27300円台付近となる。
その上で底打ちがどのあたりかを確認するにあたっては、昨年6月のSQ前後の動きが今回と非常に似ているので、参考にしてみたい。
これは先物の日足チャートなのだが、丸で囲んだ部分がそれだ。
この時の上昇と下降の幅は次のようになる。
上げ幅1800円に対して下げ幅はオーバーシュート込みで2950円と、約65%増しとなっている。
この上昇に対して下降が65%増し、という点のみを現物に当てはめた場合、2月22日の安値27046円〜3月9日の高値28734円の上げ幅約1700円に対して1.65倍、2800円下げるならば、25930円付近という結果となる。
いや流石にこれはないだろう、と思うのだが、少なくとも二日の下げで終わるとは思えないので、火曜までは下げるとしたら、やはり27000円割れはあってもおかしくはないだろう。
後はそこで止まってくれるかどうかなのだが、そこに絡んでくるのは米国市場の都合だ。
先にも書いたSVB破綻はかなり影響の大きな問題で、大手銀行だけでなく地銀レベルの中小銀行にも影響が出ている模様で、意外に尾を引きそうな気配だ。
これが2〜3日で収まる程度のイベント、と高を括るわけには行かない。
相応の覚悟は必要なので、週明けまでの間、自身のポジションと睨めっこする時間は多少なりとも必要だろう。
その上で、この下落がいつ終わるのか(まだ始まったばかりなのだが)、という問いに対しては、やはりこれまでのSQ後の下落があった際の底打ちタイミングを見ると、月内最終日付近までということになる。
なんとも先の長い話ではあるが、最悪そこまで続くのだから、逃げるタイミングも十分にあるので、まだポジション整理ができてない場合は、焦らず確実に利食いもしくはロスカットをすることが肝要だろう。
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