昨晩のNY市場は反発。

ほどほどに好調なCPIを受け、利下げへの期待感が高まる中、ダウは前日の調整感を払拭して483ドル高となった。
結果的には横這い状態が続いているものの、CPIに対する市場の反応は正しくもあり、また少々都合良すぎる気もしないでもない。
ほぼ予想通りだったものの全体的には上昇感があり、尚且つコアについては若干予想を下回ったことを好感しての市場の反応、という解釈がされている。
これをもって利下げ期待がさらに高まった、という記事を読むと、かなりご都合主義的な内容に思えるのだが、いずれにしてもダウにとっては再度上昇への一助にはなったであろう。
20日移動平均線を久々に上抜けて終えた点も大きい。
今のところは5月23日からの平行チャンネルの中央値から上限までの間で推移しているが、これを上抜けることができるかどうか、週後半の動きに注目したい。
ナスダックは史上最高値更新。

296ポイント高で再び上値追いとなった。
6月11日からの平行チャンネルに沿って右肩上がりが続いており、同チャンネル内を外して終値をつけたのは今月の1日と5日のみ。
かなり長いスパンでの上昇が続いていることになる。
4月の安値から数えるとまだ日程的には伸び代がありそうだが、これが9月のFOMCまで続くのか、一旦どこかで調整入れてから再度FOMCをきっかけに伸びるのか、今のところはなんとも言えない。
まずは今週後半にかけてこのままこの勢いを維持できるかどうか、注目したい。
先物640円高で43000円台へ、日経平均は高値更新続く
夜間先物取引は一時42590円をつけたものの、米CPIに対するNY市場の動きに合わせるような形でその後反発、一気に43000円台に入ると43370円の高値をつけ、結果は640円高、43270円での引けとなっている。

青天井状態が続いているため、上値の目安はなかなか付けにくいところではあるが、4月22日からの平行チャンネルが今のところその目安をつけるヒントになるかもしれない。
平行チャンネルの下限が概ね終値付近となっているため、それと平行チャンネルの中央値の間でしばらく推移する可能性がある。
と言っても中央値はさらに1000円以上上なので、非常にアバウトな目安ではあるが、一旦、今日はこの下限のラインを眺めつつ、上値がどこまで伸びるのか、確認したいところ。
これを受けて日経平均は続伸、高値更新となりそうだ。

先物の終値は6月23日の平行チャンネル上限付近に位置するため、今日はこれを起点とした上下の動きが想定される。
ちなみに昨日の高値が42999円なので、三空を回避することは容易に可能なため、お盆休みの間続伸期待はあっても良さそうだ。
先物以上に上値目安が付けにくいチャートだが、一旦先物の高値43370円を上値目安にしておくことになるだろうか。
それ以上の伸びがあるかどうかはもうざら場に聞くしかないが、連日の500円超の前日比が今日も続くかどうか、あるいは失速するかどうか、注意してみるべきだろう。
一応、火曜の上昇であったのだから、木曜まではこの方向性が続くと考えたいところだが、何しろ何故こんなに今日本が買われているのか、ハッキリこれだといいう理由が見えていないため、不信感を抱きながらこの上昇を眺めている。
まずは三空回避の確認と、先物の高値をクリアするかどうかを確認をしつつ、日経平均の動きを追いかけていきたいところ。
相場に張る枚数は少なめでいきたい。