NY市場は下落基調となり、軟調な展開だった。

ダウは前日比108.00ドル安、終値42,319.74ドルで続落。
トランプ大統領とイーロン・マスク氏の関係悪化がテスラ株の下落を招き、市場全体の重しとなった。
昨晩発表された新規失業保険申請数の増加が労働市場の冷え込みを示し、今晩の失業率発表がさらなる逆風となる可能性がある。
一方、米中貿易問題については進展が期待される兆候が見られ、市場にとって数少ない明るい材料だ。
チャートでは下降チャネル内で推移しており、EMAの42,014.52ドルが直近の下値目安となる。
ナスダックも前日比162.04ポイント安で大幅な反落。

火曜の始値付近まで下落し、巻き戻しの動きが顕著だった。
直近の高値は維持しているものの、EMAの18,885.46ポイントを割り込むと弱気転換のリスクが高まる。
チャートで全体はまだ右肩上がりを維持しているが、予断は許さないように見受けられる。
日経先物は小幅安も方向性模索、SQ前の週末で動きに注目
日経先物夜間取引は方向感を欠く中、80円安、終値37440円と小幅安で引けた。

為替の円安傾向が下値を支えたものの、NY市場の軟調さが影響した形だ。
昨晩の安値37,310円は、20日移動平均線や240日移動平均線をわずかに下回るものの下支えとなり、横ばいが続く中、SQ1週間前の週末を迎える。
上値目安は38,000円付近が目標となり、勢いづけば直近高値37,860円も視野に入る。
一方で下値目安は120日移動平均線がサポートとなり、割り込むと60日移動平均線の36,996円が次のポイントとなる。
昨日192.96円安で下落した日経平均は、NY市場の流れを受けて続落の可能性が高い。

120日移動平均線の37,294.60円を下回ると、60日移動平均線36,975.44円付近が下値目安として意識される。
先週木曜の高値38,824.00円から上値が抑えられ、右肩下がりの展開が続いている。
週末の今日、先物や為替の動向次第で方向性が定まる可能性がある。
SQを意識した動きも予想されるため、警戒が必要だ。