週末のNY市場はダウはほぼ横這いだった。

一時はマイナス圏だったが最終的には20ドル高と小幅に上げて終了。
短いが下髭も付いた陽線となり、20日移動平均線もクリアしているため、ナスダックに遅れをとったもののここから反発も期待できそうだ。
まだ4月の高値には届かない位置だが、米国の対外関税交渉は進展を見せており、中国を除くとほぼ下限の値で落ち着きそうな様子。
もちろん業績は今回の関税問題で上下するだろうが、市場の方向性は一旦は落ち着きを取り戻すこととなりそうだ。
そういった意味で考えると、どこまで戻せるかということになるのだが、その辺りはまだ未知数。
今後の成り行きを見ることとなるが、上に見える移動平均線が当面の目標値になることだろう。
ナスダックは216ポイント高と続伸。

ダウ以上に堅調な戻りを見せているが、こちらもまだ4月高値にすら届いていない状況。
下げてきている60日移動平均線が概ねその位置にあたるので、目先はそこまで戻せるかどうかの確認が必要だが、さらにその上に抜けて行けるかどうか、それ次第では18000ポイント台復帰も見えてくるので、今週はその辺りの見極めをすることになりそうだ。
ここまでは半導体部門の買い戻しが牽引していたと思われるが、この後も続くのかどうか、息切れとならないのか、注視していきたい。
先物250円高で36000円台復帰、日経平均は続伸期待
週末の夜間先物取引は250円高で36000円台に復帰。

60日移動平均線にもう少し出たが届く位置となった。
綺麗なV字回復を見せているチャートになっているが、ここまで来ると3月高値まで、と欲が出てしまう。
「もうはまだなり、まだはもうなり」という格言もあり、ここまで弱気だった相場参加者が「まだまだ」と思い始めたところで止まりそうなので、注意は必要な位置に入ってきたという認識はしておきたいところ。
とは言え、折角ここまで戻してきたのだから、できれば上にある移動平均線付近までは届いて欲しいと思うのも人情というもの。
因みに、飛石の連休で始まるゴールデンウィークとなるが、日経先物の明日以降の祝日取引は8月11日の山の日まで「実施する」となっている。
今日の動きもそうだが、今日の17時以降の動きには十分注意しておきたい。
さて、日経平均は先物の動きから、続伸の期待が高いことだろう。

週末終値35707円、高値は35835円なので、寄り付きは高いかもしれないが、一旦は利食いもあって押し目をつける可能性は高い。
オーバーシュートも考えると終値の35707円か、更にもう200円位下の位置、35587円付近までは押すかもしれない。
ただ、まだ相場に対して疑心暗鬼が残っているのであれば、その分戻りも期待していいのではないだろうか。
上値の目安は60日移動平均線の36301円で、3月31日高値の36440円も上値目安として考えてもいいだろう。
更に上を目指すなら、窓の上限、3月28日の安値となる36864円だが、これは少々高望み過ぎかもしれない。
いずれにしても今日もボラティリティは高くなりそうなので、上下動いた時に振られないよう注意が必要だろう。