昨晩のNY市場は反落。

記録的な上昇の後の翌日とあって当然押すことは予想されていたが、一時半値以上の押しを見せた後に戻し、結果は1/3押し。
チャート的にはなんとか体裁は保った感のある形にはなっているものの、相変わらずの下降トレンドからは当分脱することができなさそうだ。
下がってきている20日移動平均線に手が届きそうで届かないばかりか、120日移動平均線も下がってきており、240日移動平均線とデッドクロスしそうな雰囲気でもある。
中長期の移動平均線のデッドクロスは短期的には底打ちのケースあるのだが、その後再度二番底探しで下落するパターンもよくある。
ボラティリティは少しずつ下がるだろうが、上下のブレがおさまるのはもうしばらく後になりそうだ。
ナスダックもダウトにたような日足になった。

こちらも一時前日の半値よりも下げたものの結果は半値より上で引けている。
ただし、ダウもそうだが一時的でも半値を割っている以上、再度の下落は想定しておく必要がありそうだ。
関税については中国以外の各国は交渉の余地が残されてはいるものの、少なくともこれまで以上に厳しい状況になっていることは間違いなく、不安は全く拭えていない。
そしてもう1つ気になっているのは、トランプ大統領の関税に関する政策の流れと発言だ。
最初から関税の交渉余地を中国以外に持たせることで中国だけを狙い撃ちしたような結果になっているが、その間、株式市場は上下に大きく揺れた。
この事実に対してだけでも相場操縦と取られかねない行動になるが、その上で「今は買い時だ」と言ったような発言が先日あったとかなかったとか。
これが本当なら、後々大変なスキャンダルに発展する可能性もある。
任期末期の韓国大統領並みの騒動に発展しかねない事案ではないかと少々危惧している次第だ。
先物1200円安で日経平均は再び下落してスタート、落ち着かない日が続く
SQ通過となった夜間先物取引は寄り付きからジリジリと下げ続け、一時32470円まで下げたところから1000円ほど戻して、それでも結果は1200円安。

結局、下降トレンドの下限にすら届かなかった現実は、まだまだ厳しい展開が続く事を想定できる結果だ。
SQ通過である程度回復は期待もできそうだが、それでも上値の目安は下降トレンドの下限、34600円台までの形になるし、引値からはさらに1200円上の位置だ。
今日の結果次第では前日の日足の半値押しとなるかどうかも気になるところ。
まだしばらくは下降トレンドが続くと考えても良いのではないだろうか。
さて、日経平均はSQを迎え、大幅な下落からのスタートなりそうだ。

奇跡的な反発の後は半値推しの可能性のある位置からどこまで戻せるかと言ったところだが、最悪は来週またブラックマンデーとなる可能性も残っている点には要注意だ。
週末でもあり大反発後でもあるため、今日は戻り売りとやれやれの売り、不安定な市場に対する売りなど、買い意欲の湧くことがなさそうな1日になりそうだ。