昨晩のNY市場はトランプ発言で再び上昇。
ダウは400ドルを超える上昇で4連騰。
トランプ大統領がFRBと世界の中央銀行に利下げを要求するという大胆な発言するという事象に対して市場は動いた。
続伸となったダウだが、チャート的にはまだ「懐疑」の中といったところだろうか。
12月の高値までは500ドル以上の差があり、今の短期的なトレンドがそう長くは続きそうに無いとしたら、そろそろ頭打ちになるのでは、と思いたくもなる。
とは言え多少緩みつつも上昇を続ける可能性もあるので、今は成り行きを見る方が良さそうだ。
一方のナスダックも最終的にはプラス圏で終了している。
44ポイント高は引けにかけて買われた結果だが、昨日の上髭を超えることはできなかった点が残念。
それでも窓は埋めずに拒否したことは評価できそうだ。
このままの位置から再度上昇できるなら、再び高値更新も可能に見える。
12月の高値以降、高値更新のチャンスは3回目となるので、ここで三度目の正直となるかどうかが今週末にかかっている。
先物一時39710円を付けるも引けにかけて上昇、日経平均は40000円台復活なるか
夜間先物は一時39710円まで下げたもののその後戻り歩調となり、結果は30円高の39920円での引けとなった。
これで何とか上昇トレンド継続と言える形は保った。
この後は日銀の最終的な結果を待つことになるが、既に共同通信が昨晩「利上げする」と言い切った報道をしているように、おそらく利上げなのだろう。
その辺りすべて織り込み済みということは、今日の発表がゴールではなくスタートとなる可能性は高そうだ。
ただし、どちらの方向に向くのかはまだ疑問も残る。
仮に金利が0.5%上限となったとしても、依然米国金利とは差が大きく、またトランプ大統領が利下げを叫んでも米国の債券はほとんど反応しなかった。
為替は一時円高となったが戻り歩調で155円台にあり、さてここからどうなるのか。
FRBが仮に利下げを決定したとしてもそれでも4%を割ることはあまり考えられず、金利差が多少減ったとしてもやはり為替はドル高を維持、場合によっては再上昇もあるだろう。
そういった状況でも日経平均が買われるのであれば、これは少々長いトレンドとなっても良いのかもしれない。
そう考えると日経平均は40000円台に入ってもいいのではないだろうか.
ここまでの上昇過程はかなり急なため、そろそろ息切れをしても良い頃合いではあるが、昨日40000円につっかけた結果を塗りなおして12月後半の水準にとどまることも可能に思う。
ただそれには今日しっかり40000円台で引けて結果を残して来週を迎える、ということが必要になる。
終値ベースでは40280円、ざら場ベースでは40400円が高値となっているので、まずはここが目標。
その上は昨年の4月高値40697円があるが、とにかく40000円台に乗せることが重要になる。
最低限の40000円台を今日達成できないと、39600円との間の揉みあい継続になってしまうので、来週に結果は持ち越しとなる。
もちろん来週またトライしてもらってもいいのだが、今度はFOMCを睨んでの週となるため、再び週半ば過ぎまでお預けだ。
そこまで行くと月末の権利取りやリバランスが絡んできてややこしいことになるので、出来たら今日決めてほしいと思うのは、勝手な話なのだろうか。