昨晩のNY市場はまちまち。
ダウは140ドル安と続落。
下髭の陰線が続いているが、下げ止まったかどうかまでは難しい判断だ。
今晩もう一段下になる可能性もあり、ただ、その場合も再度下髭が長く出てくれば、なんとか止まるかもしれない。
水曜のベージュブックでは雇用が若干増加しており、昨晩の新規失業保険申請数も予想を下回ったため、労働市場に対しては安定していると判断できる。
FRBによる利下げの効果という見方もあるが、下げの理由は高止まりしてなお上昇しようとしている米国債利回りでもあるので、この辺りが落ち着かないと需給も安定しないのではないだろうか。
ナスダックは前日の下げを半分以上回復した。
とは言え企業の決算発表はまだ続くため、安心して見ていられるわけでもない。
マグニフィセント・セブンと呼ばれる7社のうちテスラの決算発表が昨晩あったが、来週はGoogle、マイクロソフト、Meta、Amazonと続く。
それらの結果次第では再び荒れることにもなりそうなので、注意しておきたいところ。
今晩あたり上昇したとしても、来週にそれがつながるかどうかは微妙だろう。
先物横這い、日経平均は重い展開も選挙後を視野に仕込みの時間帯
夜間先物取引は70円安、38090円で引けた。
移動平均線の間に挟まっている格好だが、今日もこのまま狭い範囲での動きとなるかどうか。
選挙前でもあるので、流石に余程の思惑がない限りは大きな動きにはならないのでは、と思われる。
日経平均も38000円の節目に対しては底堅い印象となりそうだ。
先物とは違って移動平均線の下にはなるものの、やはり心理的節目である38000円は現時点で下支えとなっている模様。
衆院選前で仕掛けや仕込みがあってもおかしくはないので、一時的に下げることはあるかもしれないが、それがそのまま来週に繋がるとは考えにくい。
下馬評ではかなり与党が苦戦しているとは言え、実際に蓋を開けて見て首の皮1枚でも繋がっていれば政局に大きな影響は出にくいと考えている。
場合によっては月曜にもう一段大きな下げを見せた後、V字回復していく可能性もありそうだ。
今日はその辺の駆け引きもあるため、揉み合いのまま終わる可能性もありそうだ。
ただしその場合、先にも書いた通り月曜の朝に衆院選の結果をもとに大きく動く可能性があり、その場合は逆張りで対処したいところ。
何れにしても衆院選を過ぎた後は米国の大統領選が控えているため、週明け以降の動きは再び厄介な形になっていくと思われるので、結局は今日と月曜までの短期決戦と考えておく方が良さそうだ。