昨晩のNY市場はダウが横這い、ナスダックは小幅続伸となった。
ダウは一時200ドルを超える下げとなったが結果は6ドル安と横這い。
高値圏から調整といったところだが、米国債の利回り上昇が意外に重しになっているとの観測だが、需給は売り圧力が強いように見える。
大統領選前ということもあって下げるわけにもいかないという思惑もあるかもしれないが、とはいえやはりこの位置で推移するにはなかなかネタが難しそうだ。
押し目としてはちょうど良い形にも見えるが、週末に向けてもう一段下げると少々雲行きが怪しくなってくる。
ここは20日移動平均線にしっかり支えてもらいたいところ。
ナスダックは32ポイント高と小幅に続伸。
こちらは堅調に推移しているようだが、そろそろ史上最高値に近づいていることもあって徐々に重くなってきたという印象。
このまま行けるならあるいは今晩か明日の晩あたりに高値にトライ、ということもありそうだ。
決算内容は今のところ目立って悪い話も無く、半導体やAI部門に対する悲観も落ち着いてきている中で、仮想通貨関連が後押しになれば現実味も出てくる。
時間帯としては難しい時期ではあるので、ダウのような形になる可能性もあって油断はできないが、大統領選を前に大きく崩れることもないだろうというアノマリーから、少し期待してもいいかもしれない。
夜間先物150円安でざら場の下げに対して反発なく
夜間先物取引は150円安、38280円で引けとなっている。
昨日の日経平均の急落を受けての夜間取引は、大きく下げることはなかったもののざら場の動きを肯定するかのように続落となった。
60日移動平均線のところで止まった形で、その下にある120日移動平均線もあるので、今日は38000円が下支えとなるかどうか、といったところだろう。
衆院選を前に早くも政情不安をネタに急落となった日経平均だが、ここまで陰線が続くのも少々珍しい。
以前にも書いたが陰線がこれだけ続くとどれだけ売り需要がざら場にあるのかと思い知らされるところだが、位置的には9月末の石破ショックの下げた位置が見えるので、そろそろ止まるのでは、とも思える。
穿った味方として東京メトロのIPOも影響しているかもしれないが、それにしてはタイミングが少々遅い気もするのだが・・・
先物の終値38280円の下は38089円の120日移動平均線と心理的な節目になる38000円、過去の高値ラインの37887円とあって、最悪37674円までが下値の目安となりそうだ。
仮に、急落に対して反発するとしても20日移動平均線の38700円まで戻れるかどうか。
そこまで戻れば陰線の半分は戻したことになるので、明日につながればV字回復もあるかもしれないが、恐らく反発のタイミングは衆院選後になるかもしれない。
尤も、与党に対する不安でさげているのだから、それが現実となった場合は底打ちにはなるものの反発にまで打って変われるのかは怪しい。
あるとしたら与党が予想外の健闘で終わった場合くらいだろうか。
ここは他力本願だが、来週以降の米国大統領戦に盛り上げてもらうしかないかもしれない。
