昨晩のNYは指標待ちでナスダック以外は反落となった。
ダウは月曜の上昇分の半値近く押しての引けとなったが、ここは致し方ないところだろう。
CPIや失業保険申請数の発表を前に金利が若干上がったことは、債券の利食いなどもあってのことで、株式市場も右へ倣えといったところだろう。
指標が経済動向を大きく上下している結果になると色々と面倒なことになりそうだが、今のところ市場はそれを望んではいないようだ。
故に希望通りにならない場合は下落ということになる。
ナスダックは指標待ちよりもここまでの調整に対する自律反発とも思える動き方になった。
尤も、既に半値は戻したのだから、ここは指標を待たずして全値戻しても良い場面だが、流石にそこまでの勢いは無さそうだ。
指標待ちとなっているダウやS&P500の結果次第では、引きずられてしまう可能性は十分あるので、もう一段の下げには備えが必要な状況。
その場合は再度14500ポイント付近までの下落はありそうだ。
総じて今週のNY市場は神経質な動きが続くと思われる。
34000円の壁は厚く、日経平均は上値の思い展開
先物は120円高で夜間取引を終えた。
一見すると昨日の高値に再度トライする様な格好だが、そこはざら場の日経平均に下駄を預ける形になる。
その日経平均だが、昨日は想定以上に強かったものの、34000円の壁は抜けなかった。
昨日の朝の想定ではそこまでの勢いは考えていなかったのだが、思った以上に強かった点は正直驚いた。
が、結果的には想定の範囲内の終値だったということは、上値が抑えられた結果であり、夜間先物の後押しがあるとはいえ、今日も少し難しい展開となりそうだ。
鍵は前場の動き方で、9時半でも10時でもあるいは寄り付きでも良いので、とにかく34000円を抜けた、という事実が作れれば、後場や足の展開も少し変わってくる可能性がある。
ただ、それができないとなると、今日の後場以降で34000円を抜けることは難しくなるのではと考えている。
そうなった場合、下値は一旦33500円割れ付近が想定できるのだが、SQ前でもあるので、一方的になるとも言い切れず、判断は難しい。
逆に34000円を抜けたとしても、やはりSQ次第でもあるので、一気に抜けきれずに失速、というパターンも考えておくべきだろう。
その場合は34000円飛び台がやっとといったところだろうか。
昨日の様なパワーがあるなら、1990年3月9日の34320円も可能性がないとはいえないが、今日のところは無理がある様に思う。
逆に、失速の方が怖い場面でもあるので、注意は必要だろう。