昨晩のNYは反発。
ダウは62ドル高と小幅に反発、12月に入ってからはそれまでの上げに対して横這いが続いているが、この調整が来週以降どうなるか、今晩あたり方向性が出てくるのではないだろうか。
新規失業保険申請数は予想を若干下回った程度ではあったが、やはりソフトランディングは今のところ順調に見える。
今晩の失業率や非農業部門の雇用者数など、諸々経済指標にもよるだろうが、今の位置から大きく叩かれることはあまりないのでは、という印象だ。
尤も、大きく跳ねる予想もできないので、少々中途半端な状況でもある。
ナスダックは大幅に反発。
しっかりと戻してきた点は評価できよう。
問題はこの後で、やはり高値更新には至らないという結果が今週末に出ると、来週は少々苦しくなるので、まずは今晩、再度の高値更新にトライだけはしてもらいたいところ。
結果は来週に下駄を預ける形になるとしても、ここでダレてしまうと来週が非常に嫌な形になるだけに、なんとか保っておいてもらいたいところだ。
先物32360円で一気に32000円割れも見えてきた日経平均
一時141円台となった円高の影響で、夜間の先物は650円安、32360円となった。
NYの安定度とは全く関係なくここまで叩かれた理由は円高でもなければ日本の政府に対する不安でもなく、単にSQ前の火曜水曜で無理やり上げた分の打って返しという解釈が最も素直ではないだろうか。
もちろん円高も政情不安もあってのことだろうが、そもそものきっかけを用意していたと考えた方が納得もいくというもの。
まあ理由はさておき、32000円割れ寸前まで行った先物の結果がこの位置なので、今日の今日で現物が32000円を割れることはないと思う。
いや、思いたいところ。
とは言うものの、では今日を凌げたらまた上昇を始めるのか、と言ったら、そうは問屋も卸してはくれないのではないだろうか。
そう考えると、来週、32000円割れも想定しておくべきだろうと思われる。
その辺りは今日の引けと今晩の先物で決まることになるのだが、まずは今日の値動きを考えてると、上値はまず32540円付近の60日移動平均線が見えている。
ここを抜けた後はもう100円上になる平行チャンネルの上限32650円付近が次の目安で、上がったとしてもこの辺りで一旦止まるか、もう少しだけ上の、今日の窓の上限となる12月5日の安値、32736円まで、となる。
一方で、寄り付きは投げも出るだろうと思われるので、9時半や10時が起点となるのだが、まずは120日移動平均線の32000円のラインまで、先物の夜間の動きをトレースする可能性がある。
11月8日の安値も32000円飛び台なので、その辺りがやはり下値の目処ではないだろうか。
寄り付きこそそこまでは行かなくとも、9時半10時で叩かれる可能性もなきにしもあらずなので、上値が重いな、と思った場合は注意が必要。
また、この下値をつけてきた場合は、先に書いた上値目処は正直難しいと思うべきで、今日の想定としては、上値かを取るか下値に向かいかのどちらかへ一方的な動きになりそうだ、ともここに書いておく。
波乱のSQではあるが、これは先月末に想定した流れに概ね沿っているので、今日を凌げたとしても、来週以降まだ予断は許されないと思われる。
予想はあくまで予想なので、そう簡単にはその通りにはならないと思うが、かと言って1日で33000円まで戻すには、少々部が悪いとも思われる。
来週以降の動きには依然注意が必要だろう。