週末のNYが残念だった。
ダウ、ナスダックともスタートは安かったがその後上昇し高値をつけた。
と、そこまでは良かったものの、結局後場から引けにかけて寄り付きの値段まで戻ってしまった。
ダウは187ドル安の33734ドルの引けとなったが、やはり利上げ予想が確実となる中で織り込み済みとはならず、上昇は厳しそうだ。
調整が入るとしたらやはり33000ドル台の前半にかかるくらいまでが必要かもしれない。
市場は、雇用統計自体は鈍化しているが、それがFRBタカ派の姿勢には影響を与えないという認識なのだろう。
いずれは利上げに対して織り込むことになるのだろうが、まだ時間がかかりそうだ。
ナスダックも大幅に上昇して窓埋めまでしたのだが、結局失速。
ほぼ横這い、18ポイント安の13660ポイントで引けた。
チャートの形的には宜しくない格好で、もう一段の調整が必要そうに見える。
ダウとは違って下支えが20日移動平均線のみで、その下は昨年の高値のラインまでとなるので、少々厳しい調整が入ることになる。
途中で止まってくれるとしたら、6月の安値、13300ポイント付近が目処になりそうだ。
夜間の日経先物の茶番
NYの波に乗る形で週末最後の夜間日経先物が、一時32670円までつけた挙句、朝の引値は32380円と金曜大引けから50円安での引けとなった。
この茶番劇が、月曜にどう影響するか。
大引け直後の想定では、下値32000円の上値目処は32600円付近としたのだが、先物の夜間取引の結果が概ね想定した月曜の範囲内に収まったのは、正直言って自分の想定が胡散臭くなってしまったと言わざるを得ない。
この形だと、少なくとももう一段の下げがあってもおかしくないのだが、これが日中足であるとするなら、上へも下へもどうにでもなるので、余計ややこしくなっただけだ。
とは言え、ここまでの動きは少なからず月曜の朝に影響するので、やはり想定の通り一時下値を見にいくことになると思われる。
その上で、日中に最後のETFの換金があるだろうから、それが最後のダメ押しとなるだろう。
下値32000円、上値は32700円まで
それらを踏まえて下値目処はまず32200円どころ、次に32000円の節目となる。
SQ前なので先物に極端な売り仕掛けが出るなら、オプションの建て玉の都合もあるだろうから、一時32000円割れもあっておかしくないのだが、そこはその時になってみないとわからない。
一方の上値だが、茶番とは言いつつも先物の動きは大体想定の範囲内に収まっていたので、やはり32600円〜32700円どころが上値目処と考えて良いだろう。
大きく上昇するのならもう100円くらいはあっても良いかもしれないが、細かい話で恐縮だがSQまで火曜と水曜の二日間が残っているので、上昇して33000円を目指すには若干の余裕がある。
そう考えるならSQまで余裕を残しても良いだろうから、無理に上げる必要もないだろう。
32000円をつけて32700円をになるなら、十分鞘取りはできる。
オプションもプット勢の方が先に片づけば、コール勢も好きにさせてもらえるのではないだろうか。