昨晩の米国市場は先週末から始まった上昇をほぼ打ち消す形で終わった。
ダウが630.15ドル安の29296.80ドル、NASDAQは420.91ポイントと大幅安で10652.40ポイント、S&P500は104.86ポイント安3639.67ポイントだった。
特にNASDAQの下げが厳しかった印象だが、AMDを筆頭に半導体関連の下げがキツかったようだ。
NYのSQを考える
当サイトお馴染みTradingViewのダウ日足チャートを少しいじってみた。
21日がNYのSQで、自前のトレンドの帯の下限が27941.57ドル。
流石にここはちょっとないだろうと思いたいのだが、念のため置いておくとして、その上の黄色の28495.05ドルは、実は週足の直前(といっても11月2日)の窓の下限で、約1年ぶりに窓埋めなるか、といったことも少し考えている。
既に200日移動平均線も遥か上の状況なので、こうした過去の株価まで引っ張り出しての推測頼りなのだが、いずれにしてもNYはNYのSQに合わせてくるだろうし、それが今より上か下かもわからないのだが、上なら何も気にしなくていい(というと語弊はあるが実際困る人はそれほど多くないだろう)ので、やはり気にするなら下方向になる。
窓埋めは、過去に起きた急激な上昇や下落の否定とも取れるが、確認や容認する意味もあると思っている。
既に起きてしまったことを否定しても、事実は残るのだから、どちらかというとそれをしっかり把握認識することで、次の展開に切り替わる可能性も秘めていると考えると、ある意味中長期的な窓埋めに対しては、何かしらの転換点になるのではないか、と思いたいところだ。
詰まるところ、
28495.05
が早期に達成された場合、SQに向けて更に
27941.57
まで下落する可能性がある、と考えることにする。
逆に、来週1週間、反発するなり横這いが続くようなら、28000ドルを割ることはなさそうだ、と考えてもいいだろう。
1週早い日経平均のSQはどうなるのか
日本市場はどうしてもNYに引っ張られやすく、なかなか独自の動きはできない。
そのため、国内SQの後のNYのSQの影響を受けることも多いため、相場の流れの中で一時的に逆方向に動くこともしばしばである。
そのため、NYのSQを下と考えるか上と考えるかで、日経平均SQへの考え方も変えざるを得ない。
先に書いたようにNYが二番底を探しに行く前提で考えた場合、日経平均のSQは少なからず微妙な位置になる。
今週末の動きを考えると、月曜から反発が始まってそれが水曜の後場、木曜の前場で終えてしまったため、SQの仕掛けとしては難しい位置となっているのではないかと思う。
オプションの想定は正直それほど得意ではないのだが、二番底つけて戻ってくるなら27000円前後だろうか。
その後はNYのSQがあるので、そこから更に、というパターンは一応考えておくべきだが、流動的な要素が多すぎるので、深く考えるのは今の時点ではやめておく。
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