昨晩のNYは続落。
ダウ134ドル安の32908ドルと33000ドル割れ。
債務上限問題は現地時間の今夜採決予定でまだ不安定ではあるがほぼ片付いたと見る一方、今度は利上げ見送りか否かによる影響で揺れている。
昨晩発表された米国雇用動態調査において予想外の増加が見られたため、投資家の間では利上げ継続の可能性上昇という見方でダウが下げた一方で、複数のFRB理事からは利上げ見送りの可能性を示唆する発言が相次ぎ、結果ドルが売られるというなんともチグハグな結果だ。
どちらかといえばドル円の売られ方は先日の三者会合をきっかけにして利上げ停止の警戒感からテクニカルにおいても加熱気味だったこともあっての複合的な要因、
ダウは債務上限問題の最終局面に対する不安定さに加えてこれまたFOMCによる利上げ停止観測の不安定さからくる警戒感の表れ、というのが個人的な見方だ。
何れにしても調整局面が続いており、とはいえこれ以上の下落はこのままダウントレンド継続という流れにもなりかねないので、特にダウはこの辺りで少し反発が必要に思う。
これは今日の日本のざら場である程度結果が見えるはずなので、ダウ先物の動向には注意しておきたい。
金利問題とNASDAQ
一方のNASDAQだが、やはり高値更新後の調整に入るような形になってきた。
一時的なものかもしれないが、FOMCの利上げ問題に関してはどうしても反応せざるを得ず、債務上限問題に隠れていたこの話が再度表に出てきたところでドル円と同じタイミングでの下落は、ここまでの上昇に水を差す形になっている。
今のところ利上げ停止は70%の確率と言われているため、結果的にはプラス方向に働くはずだが、こ駒で上昇を続けてきた勢いが一旦止まることで、それが材料出尽くしともなりかねず、一旦調整やむなしという見方もできる。
何れにしてもここ数日は難しい動きが続くのではないだろうか。
ダウの動きに連動し始めた先物
ナイトセッションの日経先物は30760円でクローズ。
現物ほどはっきりとした山は見えてこないが、ダブルトップとも言える形にはなっており、ただ、下支えには届いているため一旦そこで止まったように見える。
仮にここで自立反発なりがあるとしたら、30900円台は戻りそうだ。
そこから上は、ざら場の状況次第だろう。
それを受けての今日の日経平均だが、昨年9月の高値30795円が今度はサポートラインとして機能してくれるかどうか。
正直心許ない位置なので、先物に鞘寄せした場合、すぐに突破されるのだが、一旦、頭に入れておく位置だと思う。
ここを起点に昨日の終値付近までは動くだろうから、その際にどこまでノビを見せられるかで今日の高値が決まりそうだ。
週末近くなってきて木曜の後場は今の形だと弱くなりそうなのだが、それを跳ね返すだけの力が残っているか、正直かなり疑問ではあるが、この調整局面でもう1度浮上するチャンスがあるとしたら今日くらいが目安となるので、一応確認しておきたい。
ちなみにここから更に調整となるなら、先々では30200円台まで見えてくるので、今日の下値は30500円台が控えめな予想となる。
最悪は30500円割れもあるかもしれない。
ドル円の調整は続くか?
141円で折り返し始めたドル円だが、やはりFOMCが終わるまでは少々難しい動きになりそうだ。
142円まではあるかと思われたが、あのタイミングで三者会合の口先介入はある意味絶妙だったと言わざるを得ず、その影響はまだ響いている気がしている。
このままFOMCまで利上げ停止の話が続くことになるなら、頭は重いままとなるだろう。
とはいえその先の話が出てき始めるのも時間の問題で、それの内容次第では一時的に勢いづく可能性もあり、142円程度はあるかもしれない。
尤も、その先は結局日本の利上げ示唆や米国金利の下げ局面の方が注目度も高くなるため、何れにしてもドル円の先々はそう高いところは望めなさそうだ。
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