週末のNYは大幅反発で取引を終え、5月頭からの下落に対して半値戻しを達成。
何度も書くようだが半値戻しは全値戻しとも言うので、一旦、ここは上昇反転も考えられそうだ。
とはいえまだ反発1日目が終わっただけなので、ここで方向性を全て決めてしまうことは難しいし、ファンダメンタルが見かけ上良さそうでも、この時期特有の流れやSQ、月末までの日柄を考えると、安心ばかりもしていられない。
金融不安、銀行破綻、米国債務超過問題など不安要素というよりはマスコミの記事のネタが豊富なのも気になるところだ。
週初はこうした状況を受けて高い位置からスタートするだろうが、それが保つかどうか、場中を通して強さを保てるかどうかが鍵だろう。
為替の動向
ドル円はFOMC前と後で随分上下した。
FOMC直前には一時3月高値の137円91銭付近まで行ったのだが、その後下落、FOMC後に今度は134円を割れたところまで下げた後、再度上昇。
結果、134円82銭と落ち着いた。
こちらはダウとは違い、1/3戻しにもなっていないのだが、週明けどう動いていくかが気になるところだ。
今のところは順当に伸びるとしても、136円が少々遠い感じがしている。
このままならばジリジリと上がった後に136円で抜け切るかどうかで方向性が決まるのではないだろうか。
そのタイミングが5月中旬に当たりそうなので、今週一杯は順当に行けそうなのかを見ながら、来週を占う感じになる。
ドル円については、年後半に対する下落は示唆されているものの、直近ではあまりはっきりとした話は出ておらず、やはり5月〜6月の順当な動きに準じるのであれば、これ以上の高値はあまりなさそうに思っている。
為替が動かないままなら日経平均も難しい?
連休前までの少々以上な日経平均の動きは、やはりドル建ての先物などが影響していたと考えるのが妥当だろう。
となると、為替がここからほとんど動かないのであれば、それに準じた売買は減るので、頭が重くなるのではないだろうか。
5月2日に年初来高値を大幅に更新した日経平均だが、連休に入るや否や先物が大幅下落、その後FOMCを挟んでまた戻るというあまりに外資のご都合主義的な動きがあったのだが、今のままだと若干下から始まりそうで、その場合、為替に動きを気にして伸び悩む可能性はあるだろう。
もちろんここから再度、と言う夢は捨てきれない向きもあるだろうが、この上をとなると昨年1月の高値29388円が目の前にある以上、ここをクリアしてもう一丁は流石に厳しいと感じている。
となると後はSQまでにどこをターゲットにしていくのかで、それは火曜日に概ね決まりそうなので、月曜は兎に角連休前の利食い損切りが出れば良し、変に期待を持って望んでしまうと資金不足で市場は換算となって結果下げて後で痛い目に遭う、ということにもなりかねない。
月曜としては、まず利食い損切りがしっかり出るかどうかによって、その後の動きが決まってくるのではないだろうか。
ちなみに上値目処は先の通り、下値は先日の窓埋めが基本になるので、下がって28879円付近、頑張って28900円台と言ったところだろう。
仮にこれをした抜けるようだと、連休中の先物の動きは単なる買い戻しで用済みということになるので、その場合は要注意となる。
コメント