昨晩のNY市場はまちまち。

ダウは24ドル安とほぼ横這いで終えたものの前日同様一時45000ドルを割るシーンがあった。
今週発表予定の雇用統計の前に発表された求人数が前月を下回り、雇用不安が増大、債券が買われて米国債の利回りが上昇を続けている。
これを受けてのダウの下落だったが、FRB理事の発言により利下げの実施に対する期待感が再び高まったこともあってなんとか値は戻した。
加えてGoogleに対する地裁の判決結果も後押しとなった。
チャート上では2日連続で下髭を出して20日移動平均線をなんと変わらずに済んでいることから、調整は一服する可能性が見えている。
が、やはり週末の雇用統計の結果を市場がどう受け止めるかで決まることなので、現時点では様子見継続と考えるべきだろう。
ナスダックは218ポイントと大幅高となった。

前日までダウ以上に売り込まれていただけに、Googleの判決は功を奏したようだ。
チャート的には底を打ったようにも見えるが、実質的には先週から横這いが続いているという見方もできるため、結局はダウ同様雇用統計待ちということになる。
また、仮に利下げが確定したとしてもそれで安心というわけにもいかない。
米国債の売られ具合は利下げとは相反する結果を生み出すため、債券市場の不安は厄介だ。
ドル円も再び情報しており、一時的かもしれないがやはりこちらも株式市場への影響は大きなる。
一部の資金はすでに金に流れており、そういった意味で9月は結局いつもの通り厄介な月になりそうだ。
夜間先物は42000円を割り込んだのちに100円高、日経平均もここで止まるのか
夜間先物取引は100円高、42110円で取引を終えている。

一時42920円の安値をつけたもののその後は42000円台を維持し、結果前日比プラスとなった。
チャート上では7月24日からの平行チャンネルの下限を割り込んではいるが、ざら場で戻していく可能性もある。
高値が20日移動平均線に頭を抑えられた格好でもあるため、この2つのラインのどちらを抜くか、今日はそこが焦点になりそうだ。
日経平均はこれを受けて反発してスタートとなりそうだ。

42000円を割り込むシーンは想定内ではあるが、41900円を大きく下回らない限りは底堅く推移すると考えられる。
一方で、上値はやはり7月24日からの平行チャンネルの下限、42250円付近が目安で、これを抜けるかどうかが鍵となるだろう。
その上で、42610円を抜けていかない限りは反発と認識すべきではなく、その辺りは今日だけでなく明日、そして週明けにかかってくると思われる。
今のところは底堅いと思われるが、確信を持つには時間が必要だ。