昨晩のNY市場は続伸。

NVIDIAの決算待ちの中、一時は前日比100ドルほどの安値をつけたもののその後は順調に推移し、結果は147ドル高で取引を終えた。
市場の関心はすでに次のターゲットに向かい始めているようで、つまりは利下げの確認ということになるだろうか。
もちろん企業の決算発表も注目は集めるだろうが、各指標の結果もこのあとは注意しておくべきだろう。
今のところ大きな障害になりそうなのがインフレで、今週発表される実質GDP、失業保険申請数やPCEコアデフレータなどの指標がFRBの利下げに対する発言にどう影響するのかが注目される。
今のところは利下げの期待度は高いままだが、万が一にも議長のパウエル氏やFRB理事たちの発言がタカ派に傾くと、市場はいっきに冷めてしまう可能性もある。
今月は日銀の利上げについても留意する必要があり、ドル円の行方にも注目しておくべきだろう。
ナスダックも小幅ながら続伸。

NVIDIAの決算についてはほぼ予想通りで、引け後の下落もその範疇だったと言える。
結局は大過無く過ぎたイベントだったが、四半期ごとの大騒ぎもそろそろやめてもらいたい気もする。
チャートとしては一旦調整の後再度の右肩上がりを見せてはいるものの、それまでの右肩上がりとは異なる動きとも言えるので、見方によっては落ち着きを見せているとも言える。
ダウ同様企業決算と利下げの行方に影響を受けることは必至なので、今週以降の指標次第といったところだろうか。
イベント通過で日経平均は実質月替わりからSQに向けての動きに変わる
夜間先物取引はNVIDIA決算待ちの中上昇したダウやナスダックとは対照的にこ動きに終始し結果は50円安。

月火と20日移動平均線をどうにか耐え忍んでのこの位置だけに、今日ここでの踏ん張りは非常に重要だ。
月内最終を終えた今日は実質月替わりだが、週末を前にした木曜でもあり、火曜からの方向性に対して一旦区切りとなる可能性もあるため、ここでの動きは週末となる明日の動きにも影響が大きい。
日足では42240円、42170円といった下値目安があり、上値は前日高値の42610円が最初の目安になるため、これらの値段に注意したい。
日経平均も同様に、20日移動平均線の42170円や42200円付近を下値目安に、上値は前日高値42628円や6月23日からの平行チャンネルの中央線42680円付近が目安となる。

今日はこれらのどちらを抜けていくのかを焦点として、明日の週末から9月SQにかけての仕掛けの時期にもなるため、方向性を確認しておくべき1日となりそうだ。