昨晩のNY市場は反落。

ダウは前日終値より下で始まりそのまま浮上することなく349ドル安で引けている。
前日の日足の高安の半値よりも下に押している点は気になるところ。
それでも終値は前日の史上最高値を除くとそれ以前の高値を上回った位置で、これを天井と決めつけるには早計だろう。
一方で、利下げが概ね決まったと思われる中での国債金利の上昇も気になる点ではある。
もちろん一時的なものだろうとは思われるが、今晩以降の各指標やFRB理事たちの発言にも注目しておきたいところだ。
また、市場ではインテル株の上昇の後、NVIDIAの決算発表を前にして半導体部門が根を消しているが、新たな上昇のネタとなるかは微妙でもある。
新しいネタが出てくるのであれば再度上昇へと向かう可能性はなきにしもあらずだが、高値圏でもあるので今晩の動きには注目しておきたい。
ナスダックは小反落で取引を終えている。

5月30日からの平行チャンネルの上限付近に沿っての動きとなっており、まだ右肩上がりを続ける可能性は残るものの、8月13日の高値からはやや調整色の濃い状況と言える。
もっとも、NVIDIAの決算発表前ということもあって前日の陽線に対して終値付近での小動きだったとも言えるので、内容とその捉え方次第で再上昇となるか下落となるか、注目されるところ。
ただ、ここまで牽引し続けてきただけに、さらにここからと言うのは少々無理があるかもしれないとも思えるため、過度の期待は禁物だろう。
先物240円安で日経平均は月内最終を前に難しい動きが続く
夜間先物取引は取引開始直後から重い展開が続き、結果は240円安の42530円となった。

前日の高値から700円ほど下げており、売り圧力の強さが窺える。
まだ決まってはいないものの今日このまま浮上できなければ木曜あるいは月内一杯は弱い展開が続く可能性が高い。
先週火曜日の高値から金曜までの下落、月曜に反発したものの上髭長く今日その上髭を抜けられなければ再び週末まで調整、と言うパターン。
チャート的にはここで反発はなかなか難しい形に見えるのだが、果たしてどうだろうか。
日経平均はこれを受けて終値から300円近い下落でスタートなりそうな気配となる。

寄り付き前に先物が買い戻される可能性はあるので、スタート自体は100円安程度となる可能性もあるが、いずれにしても難しい展開となりそうだ。
先物ほどではないものの、前日の上髭の43201円の位置から見るとかなり下になるため、これを上抜いて反発するには相応のネタが必要になる。
月内最終に向けての調整、リバランスを考えると、明日のNVIDIAの決算だけでどうこうできそうにも思えない、と言うのが個人的な感想。
先物は前日安値42681円を下回っているため、今日の上値の目安はまずその安値をうわ抜けるかどうかといったところからになる。
その上は終値の42807円。
少なくとも前場はそれらの値段を意識した動きになってくれるなら、後場の動き次第では再度上昇も可能になるだろう。
一方で先週金曜につけた安値42331円を下抜けてしまうと逆に調整直が濃くなり42000円付近が見え始めてくる。
今日はこれらの間でどちらの方に付くかを確認すべき日となる。