昨晩までのNY市場は横這い。

ダウは金曜日に戻したものの昨晩は200ドル安となり結局先週木曜の終値付近に戻った。
今週のCPIを睨んで動きにくそうにも見えるが、そろそろ米株高はひと段落となりそうな雰囲気でもある。
利下げについては来月あるだろうとの見方が多くなっている中、第二四半期の業績発表も概ね通過し、残すは今週の経済指標となっている。
そうした中、対中関税の期限が延長されたというニュースにも大した反応はなく、やはり需給主体の相場であることに変わりはなさそうだ。
ここへきて伸び悩みがはっきりしているダウは、20日移動平均線に頭を抑えられた格好で推移しており、サプライズがない限りはこのまま徐々に下げていく可能性が高い。
一部投資家は米株から資金を移動しつつあるという話もあり、今週は米株高に見切りをつけることになるかもしれない。
ナスダックも一時高値更新となったものの結果は64ポイント安と反落。

MG7に対する評価も落ち着きを見せてきたところで半導体部門に対する買いの手も減った結果だろう。
ダウ同様需給に変化の兆しが見えてきており、ここからさらに右肩上がりが続くかどうは難しい場面となっている。
この後の経済イベントも明るい兆しがあるわけでもなく、新しい政策に関する話題も特にない状況で、プラス要因は見えていない。
少なくとも横這いが続く可能性は高く、その間に何かしらのネガティブなニュースが1つ出てくれば、一気に崩れていく可能性もある。
今週はこの流れがどちらに向くか、確認することになりそうだ。
連休中の先物は42480円の高値を付け結果は460円高、日経平均は続伸高値更新期待も
週末からの三連休の間、先物は一時42480円を付け、結果は460円高42270円で引けとなった。

史上最高値まで後一歩となったが、この後はざら場での動きでの確認となる。
既に週末の現物終値から400円以上の上の位置で、ここからスタートとなるならもう一段上を目指しても良さそうだ。
ただし、あくまで需給の都合でしかなさそうで、NY市場同様、先行きは正直いいとは言い難い。
そもそもここで上昇する理由が今ひとつハッキリしないし、関税問題も日銀の利上げも何も解決の糸口のないままだ。
国内政権問題は多少進展がありそうだが、これがサプライズとなって押し上げるという話なら、正直眉唾物でもある。
とは言えこうして上昇が続いているのであれば、一旦は上を目指してもらっていいだろう。
問題はどこで止まるか、だが、このお盆の時期に高値更新となるのであれば、そこがゴールとなる可能性はある。
もちろんそのまま浮かれ続けて上昇が続く、ということもあるかもしれないが、そもそもそこまで買いの資金が続くのか、という点は疑問もあり、そのカラクリがハッキリしない限り今週はどこかで止まってしまうのではないだろうか。
そうした中、日経平均は少なくとも今日は続伸を期待していいはず。

42000円台に乗せたところでそこからどうなる、は正直わからないのだが、先週末に買って今日売って帰ります、というにはあまりに買われ過ぎであり、もうしばらくは買いの手が続くのでは、とも思う。
その上で、この買いの原因がなんであるか、もう少しハッキリしたところで方向性が決まるとも言えるので、今週はこのまま上昇が続いてもおかしくは無い、と考える。
とは言えのべつ幕なしに上昇が続くというわけでも無いだろうから、区切りがあるとすれば、史上最高値の42467円の更新か、その上の43000円台、ということになるだろうか。
それが今日全て達成されるとは限らないだろうが、仮に高値更新だけでも達成されたら、そこで一旦手仕舞い、ということは考えてもいいだろう。
その上で尚上昇が続く場合は、少し眺めていてもいいのでは無いかとも思う。
このまま右肩上がりが続くかどうかは実際に週末まで見てみなければ分からないが、少なくとも史上最高値更新の後、さらに更新が続くほどの理由が本当にあるのであれば、それがハッキリしてから再度参加しても遅くは無いだろう。
そういった意味で、週初ではあるが火曜でもある今日は、今週の方向を確認する上で重要な1日になりそうだ。
高値更新の後ゴール、というのはあまりに出来過ぎなので、そこは回避してもらいたいところ。