週末から祝日の間のNY市場はダウが軟調続く中それでもナスダックは高値更新が続いた。

ダウは週末に反落、月曜も上髭の陰線で鍋蓋となって小幅続落という少々弱い展開が続いている。
今晩の動きにもよるが、今以上の上昇にはかなり力が要りそうで、月末のFOMCまで最悪調整入り、良くて方向感のない動くに終始する可能性が高い。
主要な指標も無く半導体企業の業績一色の市場では、状況の改善は望めそうにない。
また、FRB議長パウエル氏への嫌がらせのような記事も目立っており、利下げに対する政府の圧力の掛け方には少々首を傾げたくもなる。
いずれにしてもダウに対してはあまり肯定的なイメージは今のところなく、それでも決定的な調整圧力になるネタも見えてこないため、再度44000ドル割れくらいまでの下げを考えて奥程度といったところ。
一方のナスダックは連日の高値更新。

正直かなり危ういのではとは思いつつも右肩上がりが止まらず、おっかなびっくり眺めているようにも見える。
誰がそこまで株価を押し上げているのか、買っているかはよくわからないが、兎に角6月23日からの調整らしい調整のないままの右肩上がりは天晴れとも言える。
とは言えこのままとは思えないのが投資家心理でもあり、それがまた調整入りのタイミングを遅らせる原因にもなるのだが、「もうはまだなり」がまだ続くのか、今日明日に注目したい。
休日中の先物は横這いもそろそろ結果が欲しい段階に
週末金曜の夜間取引と昨日の休日取引は、安値39630円高値39930円の300円幅での動きとなり、結果は10円安とほぼからわずの39820円で取引を終えている。

チャートでは6月13日からの上昇トレンドのレンジ下限に引っかかっている形で、今日明日、このレンジ内からこぼれ落ちるのかどうか、注目したい。
1週間の動向としては本来であれば火曜で方向性が決まることが多いのだが、月曜が休みで週四日立会となるため、タイミングなどはズレることになる。
今日無理やり動き出すか、あるいは今晩ナイトセッションでの動き出しになるのか、他はまた明日の前場になるのかはわからないが、そろそろ方向感が出てもいい頃ではないだろうか。
月内最終までは今日を含めて6営業日あり、日程的には方向性を出せるタイミングでもある。
前場の取引次第とも言えるので、注視したいところ。
日経平均はこれを受けてほぼ変わらずの位置からのスタートなるか。

先物のプレオープニングの動き次第でもあるが、選挙後の動きとして今回はあまり大きな影響はなさそうに見える。
そういった中でネタを探しに行くとなると、8月1日の臨時国会招集、立民の不信任案提出、といった波乱要素もあるはあるが、正直予定調和とまでは言わないが予想は十分できるものであり、いずれにしても政情不安は周知の事実。
不信任案が可決されれば総辞職となる可能性が高いと思われるが、解散総選挙は現行与党にとってかなり不利な状況となるはずで、可能性は低いと思われる。
一方で否決されたとしても現政権に対する批判は野党はもちろん与党内でも多く見受けられるため、やはり首相の辞職はありそうだ。
こういった中で市場に対する反応は、どんなに良くても調整入りのような横這いが限度で、8月という時期も考えると、かなりの下押し圧力になる可能性がある。
諸々の現状を考えると、7月末までは保てるとしても、8月はかなり怪しいのでは、というのが現時点ので想定となる。
今日だけに限って言えば、40000円か39500円か、という大雑把な見方にはなるが、現時点では意外にその範疇で十分ではないかと思う