昨晩のNY市場は反発。

高値から二日続いた下落に対して半分ほど戻した格好になった。
FOMC通過で予想通り金利は据え置き、インフレと失業率に対する懸念が発言の中に含まれていたものの、それらは決定的な材料とはならず、個別株の動きの方が影響は大きかったようだ。
高値位置での揉み合いが続く可能性も出てきたが、何れにしても週末までは注意が必要だろう。
上昇してくる20日移動平均線が下支えとなって右肩上がり継続となるかどうか、5月もここから中盤に差し掛かってくるため、難しい展開になっていくのではないだろうか。
ナスダックも小幅に反発、移動平均線の間に日足が挟まった格好。

この形が長く続く事はなさそうだが、少なくとも今晩か明日、どちらかに抜け出すことになると、そこからしばらく方向性が出てくる可能性は高いと思われる。
来週になるとCPI、PPIなどの指標が目白押しとなり、また債務上限問題もチラホラと記事に乗り始めた点も気になるところ。
何れにしてもSell in Mayを警戒すべき時期に入ってきたと考えるべきだろう。
先物180円高で37000円付近を維持、SQ後の日経平均はどう動くのか
夜間先物取引は、一時36590円まで下げたもののその後戻して結果は180円高、36960円となっている。

そのまま崩れるかと思いきやの戻りは少々違和感のある動きにも思えるが、SQ前ということで納得もできなくはない。
ただ、このまま右肩上がりが続くかどうかは正直疑問だ。
少なくとも上に見える2本の移動平均線は上抜いていく必要があり、その場合は37300円以上が欲しいところ。
不可能な位置ではないものの、現時点でそこまでの上昇を演じるネタが今ひとつ見えていない。
また、米国もそうだが、5月売りの時期に差し掛かってきている点も気になるところ。
素直に考えると、SQを境に下落というパターンも十分考えられる。
逆に言えば、目先は37000円台に載せてくる可能性もある、とも言える。
それらを踏まえると、日経平均は再度37000円へのチャレンジとなる可能性も出てくる。

昨日の高値36942円を先物の終値が抜いているため、期待はできそうでもあるが、ただ、先に始まる先物が9時までの間に勢いを失わなければ、という前提になる。
その場合の上値目安は、まずは37000円の節目と、120日移動平均線の37157円付近、240日移動平均線の37298円付近、となる。
さらにその上となると、3月28日に空けた窓の下限37359円、上限37556円が出てくるのだが、SQまでにどこまで上昇できるかどうか、今日1日ではそこまで値幅を出せるとは考えにくい。
何れにしてもSQだけを意識した動きになる可能性もあるので、仮に今日上昇したとしても、その勢いに絆されてしまわない様注意は必要だろう。