週末のNY市場は大幅続落となった。

ダウは715ドル安で二番底を探す展開になっている。
240日移動平均線で止まっているように見えるが、ここで実際に止まるかどうかはまだ未知数だ。
関税問題に対する不安とインフレに対する懸念からくる不確実性の市場への影響はかなり大きく、これが払拭されるまではこの下落が続く可能性がある。
関税に対しては4月2日を過ぎるまでに何かしらのトランプ発言で事態が改善する可能性もあるが、インフレに対する懸念は簡単には払拭できないだろう。
それらを織り込んでなお上昇に転じるには企業業績に頼るしかないが、現時点ではそれもあまり期待はできない。
目先は二番底からの自立反発を期待する程度に止まるしかなさそうだ。
ナスダックも481ポイントの続落で、こちらは前回安値に迫る位置まで落ちてきている。

ハイテク関連や半導体などの業績に対する信頼度が下がっていると言えばそれまでだが、インフレへの懸念は金利にも関わるため、ダウ以上に響きやすいようだ。
チャート的にはここで止まっても良いように見えるが、ここを下抜けると昨年9月や8月の安値まで下げるイメージが強くなるため、今晩の下げ方には注意したい。
先物710円安、36300円で日経平均は三つ目の窓を空けての下落
夜間先物は710円安、36300円で安値引けとなった。

完全に下抜けてきたわけだが、ここで止まれるかどうかは微妙な形になっている。
昨年9月の終値ベースの安値が35770円で、これに向けてもう一段下げる可能性は残していると言える。
ただ、夜間での下げの後は得てして買い戻しが入ることもあるため、一時的ではあるが反発して下髭をなる可能性も無きにしも非ず。
ここは現物の動きも合わせて冷静に動きを見て考えるべきだろう。
その現物の日経平均だが、このままのスタートであれば三空となる可能性が高い。

三空となれば底打ち、という印象もあるのだが、流石に気が早すぎるだろう。
4月は明日からで、自動車関税は4月2日がタイミリミットとなるため、仮に底を打つにしてももう少し時間はかか流だろう。
SQが来週に控えていることもあって、この下落をこのまま来週まで引っ張るのは少々無理があるとすると、遅くとも今週後半にはそこを打ってSQに向けて一時的に反転上昇という流れは都合良すぎるだろうか。
いずれにしても先物の終値36300円は3月の終値ベースの安値を下抜いているため、下値の目安は3月11日につけた安値35987円になる。
今日はここまでの間で止まるかどうか、確認が必要だろう。
仮にスタートが36300円付近とした場合、上値の目安は36600円前後が最初で、その上は36800円付近となりそうだ。
いずれも3月前半の終値ベースの値段だが、スタートが安ければ安いほど一時的でも戻りは早いと思われるので、慌てず騒がず落ち着いて注視していきたい。
日経先物時間足別目安
- 4時間足 下値の目安が時間足では付けづらく、日足ベースで36150円、36010円、35770円が下値の目安となる。上値は36530円、36560円、36760円、37000円
- 時間足 時間足は36950円まではハッキリとした節目が見えない
- 30分足 36390円、36480円が上値の目安になるが、その上になると36780円から37000円までのボックスに入る可能性が高い
- 5分足 36400円が最初の目安で、36520円が次の目安になる。その上は36720円