昨晩のNY市場は続落。

ダウは20日移動平均線を割り込み、頭を抑えられる格好で155ドル安と落ち込んだ。
月曜に空けた窓埋めには至っていないが、これを埋めに行く場合は再び240日移動平均線の位置も意識されることになる。
昨晩発表されたGDP確報値は2.4%で予想を0.1%上回ったものの、PCEコアデフレータは逆に予想を0.1%下回り、経済成長の鈍化を示した。
トランプ関税による不確実性もあって、目先の不透明感を改めて認識する結果だった。
こうした中で米国市場に対するポジティブな意見はそう多くなく、ダウの調整はまだしばらく続く可能性が高いと考えられる。
ナスダックも94ポイント安と続落。

こちらも240日移動平均線に頭を抑えられる形で、結果的に月曜の窓も埋め切った。
直近の高安を考えると終値ベースではまだ半値押しまでは届いていないが、ざら場ベースでは半値推し達成となっているため、このまま二番底の確認へ進む可能性は大きい。
来週はトランプ関税の実施が注目されるため、ダウ同様まだしばらくは調整が続きそうだ。
先物安値は37250円をつけ結果は10円高、日経平均は権利落ちもあって続落スタート
夜間先物取引は10円安の37420円での引けとなった。

安値は37250円で、前日の安値を更新しているが、先週末に付けた37100円には至っていない。
ここでこの水準を維持できるかどうか、NYに引っ張られず独自の動きができるかどうか、今日はそういった観点で成り行きを見てみたい。
配当還流とリバランスもあって難しい状況でもあるが、実質月替わりで短期的に反発するチャンスはゼロではないと考える。
とは言え20日移動平均線はまだしも、240日移動平均線を大きく割り込んでいるこの状況下では、そう大きな期待はできないのも事実。
ここは一瞬の売り場探しと行ったところになりそうだ。
一方、日経平均は権利落ちで続落スタートとなりそうだ。

権利落ち分がおおよそ250円だが、先物の終値はそれよりも100円以上安い位置となっているため、弱含みからどういった展開になるか。
20日移動平均線は37720円とかなり上に位置するため、これは目安にしづらく、結局昨年10月15日からの下降トレンドの上限37530円付近が最初の上値の目安になりそうだ。
配当落分を埋めるくらいの動きがあるなら若干来週にも期待を持てそうだが、その兆しが引けにかけて出てくるかどうか。
週末でもあるため、後場の動きは重要だ。
一方で昨年12月19日からの下降トレンドの下限である37200円付近が下値の目安になるが、前場の早いうちからこれに向かって下げていく可能性もある。
その場合は早いうちに底を打つ形で戻してこれればいいのだが、戻しきれない場合は37000円割れという形も想定される。
そこまでは行かないにしても37200円を割り込んだままの推移が続くと、戻る力は時間経過とともに失せていくため、下げた時にきちんと戻せるかどうか、確認は必要になる。
週末で権利落ち実質月替わりの今日は、難しい展開が続く1日となりそうだ。