昨晩のNY市場はまちまち。

ダウは188ドル安と結局はここ二日間の戻りを一気に消化し、先週末の位置に戻った格好。
まだ底打ちとは言い切れない形にもう一段の下げに対する不安が過ぎる。
60日移動平均線を抜けなければ反発したとは言い切れず、トランプ関税政策も相まって、市場は不安定な状態が続きそうだ。
一方のナスダックは横這い。

一時プラス圏にまで伸ばしたもののその後下落、結果は48ポイント高。
NVIDIAの決算は予想を上回ったもののサプライズにはならず、ナスダックを押し上げることはできなかった。
12月16日からの下降トレンドの上限を抜けられない限りは、下降トレンド継続と考えて良いだろう。
先物一時38470円を付けるも結果は160円安、日経平均は底打ちとは言えない
夜間先物取引はナスダックの動きに釣られたかのように一時38470円を付けたものの、その後下落し結果は160円安の38060円となった。

長い上髭が出ているが、今日のざら場でこの髭をどの程度短く出来るか、あるいは更に伸ばすのかといったところ。
結局は前日の陽線の実体部分を帳消しにした格好で、再度の下落の可能性の残る形になっている。
今日は240日移動平均線の37980円を再び割り込むかどうか、注目したい。
一方、せっかく長い下髭をだして底打ちかと思った日経平均がこれで再度下落の可能性が増えてしまった。

長い下髭はでたものの、結果的に10月15日からの下降トレンド上限を抜けきれなかった点は大きいと言えそうだ。
右肩下がりのため今日は38200円を若干下回るくらいの位置になるが、大引でその値段を上回らない限り、下げ止まったとは言い切れない。
形としては1月17日の下髭の陰線とそっくりだが、翌日は窓を開けての上昇で大きく反発しており、今回は先物が再度高値をつけに行くような形にならないと、同様の反発は難しいだろう。
また、火曜の始値38359円、月曜の始値の38623円も同様に抜けるべき存在で、そうならない限りは再度の下落も十分あり得る。
一方で、240日移動平均線の37985円を下抜けると反転不発となり、続落確定となる。
今日はその辺りを意識して相場に臨むことになる。
日経先物時間帯目安
- 5分足 38040円、37980円を下抜けると再び下落、上値の目安は38190円だが、これを抜けても38390円、38440円が上値抵抗と続く
- 30分足 38020円を下抜けると下落傾向が強くなる。上値は38410円を抜けない限りは安心できず、戻り売りの警戒は必要
- 時間足 38110円はいいとして、38340円を抜けないと上昇は続かない。38000円を割ると再び下落
- 4時間足 38220円が当面の上根抵抗、その上は38520円。下値は38000円を割ると37700円まで