昨晩のNY市場は反発。

ダウは167ドル高と昨晩の陰線の半値までは戻せなかった。
重要指標やFRBパウエル議長の議会証言などを目前に控え、動きづらい展開となっている。
ただ、その前に一旦下げてからのこの位置なので、事前の予想が結果的にその範疇に収まれば、イベント通過で再度上昇に向かう可能性はある。
ただ、それを踏まえても現時点ではあまり強気に傾くことができないのは、やはりトランプ政策によるインフレ懸念が続いていることにも起因する。
金利が高止まりしている状況から更に上昇の可能性が続く市場は、緊張の糸が張り詰めたままとも言えるので、いつその糸が切れるのか。
今のところそれらを克服して上昇を続ける様を想像するには少々難しいと言えるだろう。
いずれにしても今週の指標発表と議会証言が終わるまでは動きづらいと思われる。
ナスダックも190ポイント高と反発

こちらは砂押20日移動平均線の上、前日の陰線の半値を抜けて引けており、しっかりしている印象。
まだ直近の高値は抜けていないので、右肩下がりのトレンドの範疇だが、ここで上抜けることができれば再び右肩上がりのトレンドに戻れる可能性はある。
もちろんダウ同様、イベントの通過後となるだろうが、必ずしもプラスの方向に向かうというわけでもないので、明日の晩以降、その動きには注目したい。
逆に言うと、それまでは大きな動きがないのでは、ということにもなる。
先物160円高は揉み合いの範疇、ボックス相場を抜けるには日柄がまだ必要か
夜間先物取引は160円高、38920円での引けとなった。

日足チャートでは揉み合いの範疇と言えるが、これを抜けるにはやはり20日移動平均線の上が必要で、直近の高値や2月3日の陰線の半値を大引けで抜ける必要があるだろう。
米国のイベントとSQがある今週は、その結果を出すタイミングとも言えるので、逆に言えば今日の休日取引は、良くて揉みあい、悪くて反落ということになりそうだ。
日足では先日から書いている39100円を終値ベースで抜くこと、これがこの後の上昇の条件の1つだが、これが今週達成できるかどうか。
逆に失速する場合でも38500円前後までならボックス相場の範疇になるので、そこで止まるなら揉みあい継続となる。
今日は米国の指標発表も無いので、緩慢な動きが続くことになるだろうが、今のところは若干右肩上がりの様子なので、39000円タッチくらいまではあっても良さそうだ。
その上で、一気に抜けて行けないなら、まだしばらくは似たような位置で推移することになるだろう。
日経先物時間帯別目安
- 5分足 下値は38860円、上値は38950円のどちらかを抜けて行ければ方向性が暫く決まる
- 30分足 800円台を下抜けるまでは緩い右肩上がり継続、39050円が上値の目安
- 時間足 下値は38860円で抜けると少々厄介、上値は38960円で、抜けると39090円が目安になる
- 4時間足 38510円~39360円のボックスの範疇だが、中値の38935円をきっちり抜けききれるなら、ボックスの上限までは行く可能性はあるものの、しばらく時間は必要