昨晩のNY市場は反発。
ダウは134ドル高と前日の下落から週末の引値の位置まで戻した格好。
週末からの下げに対して半値戻しは実現できているので、うまくすれば週末の高値付近まで戻せる可能性はある。
トランプ大統領の朝令暮改な発言が今後も続くと思われるが、良い話よりも悪い話が出た時の方がその落差は大きい。
今回もそのパターンにはまった形で、戻りはするものの市場のダメージもそれなりになりそうで、暫くはその余波が続きそうだ。
ナスダックも反発して同じように先週末の終値付近まで戻した格好。
ダウよりも戻り高値の位置は把握がしやすいチャートになっているが、逆にそれ以上の上値を期待するのも少々難しいイメージだ。
それでも20000ポイント奪還への道のりはまだ作るチャンスが残っているので、今週後半の動き方次第といったところだろうか。
関税に関するトランプ砲の米国内への影響はいったん収まるなら、その可能性もあるだろう。
先物39110円、日経平均は反発も上値は限定的の予想
夜間先のの取引は340円高、39110円での引けとなった。
これで先週末の陰線の半値はぎりぎり戻せた格好になるので、一応、全値戻しの期待も少し膨らんできた。
とは言え20日移動平均線と11月28日からの平行チャンネルの下限が上値の抵抗にもなるため、今日はどこまで伸ばせるかといったところ。
この2つを抜けて行けないと戻りは限定的となり、先週末の高値が直近の高値として確定することになる。
その後は下げに転じることになるだろうから、ここはなんとか抜けきってほしいところではある。
日経平均はこの先物の終値付近からのスタートとなりそうだが、上値抵抗は先物と同じような恰好になる。
まずは20日移動平均線の39217円、その上は11月28日からの平行チャンネルの下限39350円付近が上値の目安、抵抗ラインとなる。
この2つを抜けられたら漸く月曜に空けた窓の下限、39458円が見えてくるのだが、今日はどこまで行けるか。
SQ1週間前となる金曜に向けて、一旦方向性を作れるのであれば少なくとも窓は埋めてほしいところで、あわよくば高値更新、という希望も出てくるが、いずれにしてもその辺りまでではないか、という売りたい強気でもある。
一方で今日この位置から上を目指せないとなると、60日移動平均線の39064円、昨日の終値の38798円、120日移動平均線の38775円が下値の目安となっていき、これをさらに下抜けてしまうと10月15日からの平行チャンネルの上限38500円付近までの下げとなりそうだ。
日経先物時間帯別強弱
- 5分足 39130円を上抜ければもう一段上に、下値は39060円、39030円、39010円と節目は多いが39000円を割ると戻りづらくなりそう
- 30分足 上抜けの条件は39260円超え、39040円を下抜けると38890円まで
- 時間足 39170円が上抜けの目標、下は39040円を抜けると38890円、38730円まで
- 4時間足 38510円~39360円のレンジ相場で、上値を目指すなら360円を抜け切る必要がある