昨晩のNY市場はトランプ大統領の関税発言に揺れたものの、何とか戻してきた格好。
サンデーダウの下げで一時600ドルを超す下げとなったが、日中の市場が始まってからは徐々に戻し、結果は122ドル安で引けとなった。
窓は空けずに済んだ格好だ。
ただ、これをきっかけにしばらく調整が続く可能性もあり、それとは逆に横ばいだったところにいい塩梅にあく抜きができたとも言えるため、正直上下は微妙だ。
いずれにしてもどちらか一方に動く可能性は高いと考える。
個人的には後者を選択したいところだが、かといって決定的な上げ要因が実のところは見つかっておらず、判断が難しいのも事実。
戻り売りをこなして44800ドル付近まで戻せたなら、再度、45000ドルに載るか、といったところだろうか。
逆にここから更に下げるには何かしらのきっかげが無いと難しく、警戒しながら参加する必要がありそうだ。
ナスダックは窓を空けての下落で、戻したものの1週間前の水準となっている。
60日移動平均線が支えとなりそうな位置で、ダウよりはわかりやすいが、上げては下げ上げては下げのパターンが続いているところを見ると、今週どちらか一方に動いても良さそうな形に見える。
今のところは下げに一票、といったところだが、それを覆すにはチャートに引いてある水色のエリアに再度値を伸ばす必要があるため、見た目厳しいと言わざるを得ない。
その辺りはダウ以上に苦しい展開となりそうだ。
先物一時700円超の安値を付けたものの引けは38900円、日経平均は戻りを期待
夜間先物取引は一時38460円を付けたものの結果は300円高、38900円での引けとなった。
正に、朝令暮改のトランプ発言に振り回されたとも言える結果だが、これでダウ同様あく抜きといくかどうか。
一応下値は昨年9月30日からの上昇トレンドのレンジ下限で止まったように見えるので、一旦底打ちと考えても良いかもしれない。
ただ、揺り戻しも可能性があるのでそこは注意が必要だろうが、1月のSQ後のような形にはならないようにも思う。
このまま素直に反発してくれるなら、今度が逆に再度40000円を目指すのもありかもしれない。
SQまでまだ時間があるため、一旦今週末にかけてそのチャンスはまだあると考えても良いだろう。
そういう意味では今日再度39000円台に載せてきっちり引けることが重要となる。
日経平均はこれで反発の可能性が出てきた。
問題は大きく空いた窓だが、埋めに行けない幅でもない、とも言える。
39458円まで510円幅あるのだが、これを仮に今日埋めることができたら、一気に40000円も見えてくることだろう。
もちろんその前にいくつか節目はあるが、窓が埋まったらそう考えても良いと思われる。
逆にここで頭打ちとなって39000円を維持できずに下げてしまうと、38900円台が最初の下値目安となるが、これが更に割れると昨晩の先物の安値38400円台まで落ちていくことになる。
昨日上げた3つの目安は今日も引き続き目安となるので、再度挙げておく。
上値は39572円が目安、その上は39646円、40083円
下値は39016円、38902円、38474円
今日は値幅の大きな目安の中で、どの位置に近づいていくか、向かっていくかを確認しながら相場に臨むのが良いと思われる。
日経先物時間帯別強弱
- 5分足 38930円を割り込んで行くと厳しい、維持できるなら39000円に戻せる
- 30分足 38880円~39100円の揉みあいの中、38880円を下抜けると38700円まで
- 時間足 38880円を割ると38600円~38730円のレンジへ、上昇は39040を抜ける必要あり
- 4時間足 38510円~39360円のレンジ、どちらかを抜けないと揉みあい継続