昨晩のNYはダウが8日連続の下落となった。
FOMCを前に下落が止まらないダウだが、地味に下げ続けている分、少々厄介に見える。
本来なら今晩から始まるFOMCを前にそろそろ底打ち反転か、などと思っていたのだが、その気配がいまいち見えてこない状況。
ともすれば60日移動平均線のある43200ドル付近まで下げるのでは、といった考えも頭をもたげてきた。
ここまで売られるには何かしら理由もあるだろうが、反発するにしても今度は買いの理由が買い戻し以外見つからないと戻りも鈍そうだ。
FOMC待ちで想定通り利下げが行われてあっさり反発、というわかりやすいシナリオなら一安心となるのだが、果たしてどうだろうか。
一方のナスダックはそろそろ天井かと思ったのもつかの間、またまた史上最高値更新となって正直強さに驚いているところ。
もうはまだなりをそのまま絵にしたような展開だが、これでFOMC通過でも止まらないとなると、今年はクリスマス休暇返上なのか?と疑いたくなる。
それだけ今買っておかねばというところなのかもしれないが、出来高を伴っての上昇なので、文句のつけようもないのも事実。
ここは成り行きを見るしかないだろうが、チャート的には続伸が期待できる形だということは記録しておく。
先物180円高で日経平均は上昇期待も上値は気にしながらの展開へ
夜間先物取引は180円高、39640円での引けとなった。
日銀会合まえでこちらは素直にじり高といったところでもあるが、それでもフライング気味な動きに見えなくもない。
FOMCに1日遅れる形になるが、既に大方の見方は利上げせず、という意見が多くなってきている。
植田総裁も慎重なタイプと見受けられるので、コメントには注意が必要だがここは利上げ見送りとなる可能性が若干高いと見ていいだろう。
ただ、そうなった場合は円安が進行することになるのだが、この円安が東京市場の上昇にそのままつながるかどうかは何とも言えない。
もちろん一時的な上昇にはつながるだろうが、国内の物価高が続いている中で再度円安方向に振れると、さらなるインフレが及ぼす影響は、少々気になるところだ。
さて、先物の上昇で現物の方も今日は上昇が期待される。
先週金曜にに空けた窓が気になるのは相変わらずだが、ここで窓を埋めて行けるなら、掉尾の一振が再び期待できそうな形になる。
それには39827円が欲しいところだが、今日それを期待するのは少々辛いかもしれない。
それでもなお上髭でもなんでもなりふり構わず値付けしに行くのなら、日銀会合とのフライングと見ても良いだろう。
もちろん、窓の下限となる39734円も最初の上値目安として気にする必要はあるだろうが、最終目標は窓埋めの確認なので、今日は少し上目線で相場を眺めてみたい。
一方、ここでの失速は正直考えたくないのだが、仮に先週水曜の終り値39372円を割り込んで戻り切れない場合は、掉尾の一振は厳しくなる。
今日は下げても下髭を出して39600円付近を維持することが、年内最後の上昇に対する最低限の条件と考えている。