ウクライナへの長距離兵器の使用をバイデン大統領が認めたことで地政学リスクが増加、ダウは一時43000ドルを割り込むも引けには戻してきた。
トランプ次期大統領は公約の中でウクライナ問題の収束を公約していたが、それに対する嫌がらせなのだろうか。
とは言え引けにはだいぶ戻して、結果は120ドル安の43268ドルとなった。
先日から書いている高安の半値押しの位置に来てはいるものの、その差は僅かなためここで踏みとどまれる可能性はまだありそうだ。
昨晩発表された住宅着工件数などは若干予想を下回り、これは大きな影響にはならなかったようだ。
ナスダックはNVIDIAが牽引役となって195ポイントの大幅な上昇を見せた。
先週末の大幅下落による陰線を上抜いて引けた点は評価に値する。
まだ安心し切れるわけでもないが、一旦は下げ止まったと考えても良さそうだ。
この後は先週末に空けた窓埋めが待っているのだが、一足飛びに解決、となるかどうかはまだわからない。
木曜以降の指標にもよるし、ウクライナ問題が再加熱するとその影響は無視できないため、まだしばらくは注意が必要だろう。
先物は一時37710円まであって終値は38290円、日経平均は一旦底打ちか
昨晩の夜間先物取引は、ウクライナ問題もあって一時37710円まで下げたものの、その後上昇し、結果は130円安の38290円で引けとなった。
先週末同様に長い下髭を伴った陰線となり、120日移動平均線に引っかかった状況が続いている。
今日この後ざら場で再度60日移動平均線を上抜けるかどうか、と言ったところだろう。
これを受けての日経平均は、底打ち感が出てくる可能性がある。
昨日193円高となった日経平均だが、夜間先物の引値を受けて今日はマイナス圏でのスタートとなるが、120日移動平均線の38273円付近を支えに上昇できるかどうかが注目される。
下値は38000円の節目が支えになるだろうから、これを大きく割ることがなければ下げたとしても反転は可能だ。
まずは昨日の終値の38414円の回復、その上で、60日移動平均線の38513円を上抜いて、20日移動平均線の38762円までが今日の目標、といったところだ。
そう簡単にことが進むとも思えないが、少なくとも月の20日ということで転換点となりやすい日程でもあるため、期待しても良いだろう。
ただし、ロシア・アメリカの両大統領の発言などで揺れる可能性はあるのでその点は注意しておきたい。