昨晩のNYはダウが続落。
一時プラス圏に入ったものの買いは続かず、55ドル安と小幅に下げて終わった。
それでもなお安値から高値までの半値ラインを下抜けていない点はなかなか興味深いところ。
今週もこの後いくつかの指標が待っているが、インフレを示唆する結果が続くと利下げに対する思惑が後退するため、もう一段の下げも出てくる可能性がある。
今晩の住宅着工件数も影響はあると考えられるが、週後半に発表される景況指数や消費者信頼感指数、新規失業保険申請数なども見逃せない。
これら全てが強く出ると、もう一段の下げにつながる可能性もありそうだ。
ナスダックは111ポイント高と反発。
とは言えチャートで見るだけだと自律反発という見方にもなるのだが、どうだろうか。
8月からのトレンドレンジの下限になんとか引っかかっているようだが、直近の高安の半値を前日割っているだけに、この反発が続くかどうかは微妙だ。
20日移動平均線の上にかろうじて顔を出していると言った程度で、まだ予断許さない状況だろう。
ダウ同様今週後半の指標なども影響があるだろうから、もうしばらくは目が離せそうにない。
先物50円高で日経平均は自律反発は期待できそうだが・・・
夜間先物取引は一時38140円まで下げたもののその後38530円まで戻し、結果は50円高の38310円で引けている。
120日移動平均線の少し上に顔を出した状態はダウに似ているようにも見えるがこちらは陽線だ。
状況次第ではここから再度38500円台まで伸びる可能性は十分ありそうだが、その後上抜けることができるかどうか、といったところだろう。
38500円から上は更に移動平均線が集まってきており、下げ始めている20日移動平均線を考えると、今日は反発しても明日の上値が厳しそうにも見える。
それらを受けて、日経平均は自律反発は期待できそうだ。
上値の目安は60日移動平均線の38516円付近、もう一段上があるとすると20日移動平均線の38799円といったところ。
一方で、下値の目安はやはり38000円割れ、37887円の過去の高値ラインといったところになる。
ここで反発できたとして、その後が続くかどうか、それは明日になって見ないとわからないのだが、それが月後半を決めると言っても過言ではなかろう。
NYの動きにも寄るだろうが、ここが正念場になりそうだ。
月の20日はよく転換点になりやすいのだが、11月はこれまで20日までが上げても下げてもその後下げるか弱含みとなることがしばらく続いている。
チャート上は10月の安にに近づいているので、今日あたりもう一段下げるなら逆に明日からの反発に期待してもいいかもしれないが、1日早く反発となると、少々気になるところでもある。
何れにしても今日は反発しても頭の重い展開が想定されるため、引き続き留意したい。