米国大統領選挙は当初懸念されていたような結果判明までの長い道のりを経ることなく、トランプ氏の勝利が確定した。
これを受け、昨晩のNY市場は3%前後の上昇となった。
ダウは1508ドル高、43729ドルと史上最高値を更新。
ここまで一気に上げると流石に今晩は続くものかと思ってしまうのだが、現時点ではダウ先物はさらに100ドルほど上昇している状況で、もしかすると1日では終わらない可能性もありそうだ。
3週間ぶりの上昇トレンドのラインに戻った格好で、期待が無いわけでもない。
とは言え永遠に上昇することもないので、ここは売られ過ぎの需給に対する是正と新しいトランプ政権に対するポジティブな期待だけが現れている結果と捉えておくべきだろう。
この後は具体的な政策に対する市場の反応や経済指標、FRB理事たちの発言などによって徐々に平静を取り戻してくることになるため、いずれは調整も入るはずだ。
それでもなおこの一時的な上昇に対しては天邪鬼にならず、素直に前向きに捉えておくべきだろう。
ナスダックも3%近い上昇で、約4ヶ月ぶりの史上最高値更新となった。
ダウとは少々異なりトレンドが崩れたのは選挙前の数日のみであり、こちらの方がトレンド維持を素直に受け止めやすい形に見える。
こちらもダウ同様先物は買われ続けているため、まだこの勢いは止まらなさそうだが、それにしてもどこかで勢いが削がれるタイミングがあるはずで、その時に逃げるのかはたまた買い増すのか、判断すべきだろう。
15時から売られた現物に対してまたもや先物が買われた
夜間先物取引はNYの上昇を受け330円高、40030円で取引を終えている。
高値は40170円と40000円台キープかと思いきや、一時38500円を割る時間帯もあったりと、上下の幅が大きかった。
ざら場の時間帯が30分延長されたことで、15時から現物が売られていき引け前に先物で買い戻すような動きが出始めている。
これが本当に相場にとっていいことなのかどうなのかはわからないが、決まってしまったことは致し方ない。
さて、米国のイベント通過に続いて日本市場は明日のSQというイベントを迎えるわけだが、これがゴールとなるのか、はたまたサイドのスターとなるのか、といったところだろうか。
昨日1005円高となった日経平均だが、先物の終値を受けて500円ほど高い位置からのスタートなりそうだ。
その上で明日のSQを迎えるにあたって買いの手が止まるのか、持たざる恐怖が広がっていくのかで、今後の動きが決まりそうだ。
今日のところは10月15日の40257円をつけるかどうか、あるいは抜くかどうかが注目されるところになる。
SQに向けて最終的に高く終わる可能性は十分あると思われるが、その後の先物がここから打って変わって失速する可能性もあるため、持ち越しはあまり大きくしたくない気もする。
ざら場ではそういった感情が早めに出た場合、後場に向かって、早いと前場10時過ぎから下げ始める可能性もあるので、その辺の動きには十分注意したい。
かろうじて40000円をキープしている間は良いが、39800円を割り込んでいくと、昨晩の先物の安値までは割と早い時間に達成してしまう可能性がある。
そうなるとSQは39000円というラインに変わっていくので、今日はその辺りの見極めが重要となりそうだ。