昨晩のNYはダウが続落、ナスダックも反落となった。
ダウは上値が20日移動平均線に抑えられた格好で続落も、終値は直近の安値付近で止まっている。
大統領選を前にもうしばらくこのまま推移するとして、やはり5日の結果を待って大きく上下する可能性が高そうだ。
経済指標ではそれほど悪くない結果が出ているにも関わらず、やはり金利動向は気になるようで、巷では、年内2回と言われていた利下げが1回で終わるのでは、という話も増えてきた。
実際のところ、実質金利が上向いて入るものの今以上に伸びる様子は少なく、それでもなお上昇する気配を見せるとしたら、ここでFRBが利下げをしても実質金利との乖離が大きくなってしまう。
FRBとしてはソフトランディングが目的ではあるが、市場が混乱する可能せをどう捉えているか、また、大統領選の行方もきになるところだろう。
今日明日の経済指標もさることながら、そういったいくつかの要因を踏まえつつ今週はこのまま横這いを続けるのではと思われる。
来週の大統領選後がとにかく気になるのだが、動けない現状が非常に歯痒い、といったところだろうか。
ナスダックは流石に陰線となった。
ざら場の史上最高値更新はあったものの、結果は104ポイント安。
Googleの決算は良かったようだが、それ以外のハイテク部門の下げが大きかった。
マイクロソフトとMETAの決算は結果は良好のようだが、時間外の動きはそう大きくはないようだ。
このままナスダックも上げ止まるとなると、いよいよ大統領選の結果待ちという状況になって、動きが鈍っていくことになりそうだ。
先物は引け後の上げ分を帳消しにして220円安、日経平均も上げ一服となるか
夜間先物取引は220円安、39270円での引けとなっている。
大引後の上げ分が無くなっただけとも言えるので、実際は現物と並んだ格好だが、これが今日の日経平均にどう影響をあたるかが重要になる。
チャート的にはここで上げ一服といったイメージになるので、この後の展開次第では再度の下降トレンド形成になる可能性も出てくるが、ここから先は日中の動きに下駄を預ける事になる。
現物のチャートになると終値付近からのスタートとなるが、昨日窓を空けているため、これを埋めるかどうかが今日の動きの鍵となりそうだ。
窓の下限は38903円で、これが今日の安値の目安となる。
これを嫌うのであれば、それよりも上で反発してくる必要があるのだが、どうなるだろうか。
一方で上値の目安は16日に空けた窓の値幅の半値付近、39600円台だろうか。
すでに窓の下限は昨日抜けているので、これを埋めにいけるかどうか、そこまでの力があるかどうかといったところだろう。
翻って国内の政情不安は若干落ち着きを取り戻しつつあり、特別国会での首班指名は結果的に石破氏が首相となる可能性が高くなってきた模様。
野党第一党の立憲野田氏に対して、他の野党が悉く指名をしないと宣言し始めており、消去法で石破氏続投となりそうだ。
これが現実となれば最悪の状況にはならずに済む事になるため、後は米国大統領選を待つのみとなるのだが、流石にギリギリまでチキンレースを続けるほどの余力はないだろうから、今日あたりから6日のざら場を睨んでの駆け引きが始まりそうだ。